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No.2 ミクロの目で見た石綿の繊維

"KTEC News"は、旧・川鉄テクノリサーチ(株)が年4回発行していた小冊子です。バックナンバーとして掲載しておりますが、現在お取り扱いしていない製品・サービスの場合もございますので、ご了承ください。

石綿-アスベスト-は、科学的にも極めて安定であるために、大気中に浮遊している粉塵が吸い込まれたりして体内に入り込むと、 分解されることもなく長時間残留し、発癌の原因となることが近年になってわかってきた。 そのため、現在ではわが国でも、とくに石綿を含む断熱材の、建築物に対する吹き付けが禁止されている。

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この写真は、石綿の繊維を、走査型電子顕微鏡で1万倍に拡大して示したものである。 左側は石綿の代表的な種類(蛇絞岩群)であるクリソタイルの繊維であり、右側はもう一つの種類(角閃石群)に属するクロシドライトの繊維である。 石綿の単繊維は、直径で凡そ0.2μm(1万分の2mm)と極めて微細であり、 人工的に作られたグラスウールの繊維に比べても1桁以上小さい。しかも、グラスウールのように繊維の表面が滑らかでなく、細かいとげ状の凹凸のある 針状の形を持っている。このような特有の形態のために、石綿の繊維は容易に 空気中に浮遊して、呼吸にともなって肺の奥深くまで侵入し、そこの細胞の表面に食い込みやすく、抜けにくいことが、ミクロの目で見るとよく理解できる。

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