新しい建築空間をイメージするニューセラミックタイル

新しい建築空間をイメージするニューセラミックタイル

陶製タイルの歴史は古く、エジプト第18王朝時代のものとみられるものが見つかっている。その後、古代のギリシャ・ローマ時代、中世のヨーロッパ諸国あるいはイスラムの世界などで各種の装飾タイルが盛んに作られた。これらで飾られた教会、宮殿などの建築物は、現代においても我々の目を楽しませてくれている。
この陶製タイルは釉薬や装飾様式により多くの種類があるが、また大きさや形状も時代や地域によってかなり異なっている。バグダートの北にあった初期イスラム王朝のアッバース朝(8-13世紀)のラスター・タイルはかなり大きいが、それでも1辺が約27cmの四角形もしくは八角形である。

近代に入っては、無装飾タイルの工業生産が始まり、大量生産されるようになった。1976年には、陶製タイルの消費量は全世界で6.5億トンに達している。国別ではイタリアが。1.5億トンと圧倒的に他を引き離しており日本は6700万トンと4位である。一人あたりに換算すると、イタリア2.67トンに対し日本は0.60トン(12位)である。ただし、大きさについていえば現代のタイルも古代イスラムの大きさを凌駕しているとはいえない。

この技術の壁を破ったのが、写真に示すニューセラミックタイルである。これは千葉の川鉄病院のロビーに取り付けられた「グランセラウォール」で、タイル厚み4mmの薄さで1枚のパネルの大きさが幅75cm、長さ2.5mという大寸法を実現している。表面に林の模様のエンボス(浅い凹凸)を付け、若草色と濃緑の2色掛けで深緑の空間を現している。エンボスによって釉薬の濃淡ができ、焼き物の肌ざわりが見事に実現されている。

これまでのタイルの枠を超えたニューセラミックタイルの誕生は、色、エンボス、寸法というデザインの自由度を飛躍的に向上させ、多様なニーズや高級化志向への対応を可能にしている。

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