さびずに切れ味の優れたハイテク包丁の断面組織

金属の表面に他の種類の金属や合金などをめっきして、基材の性質や外観を改良することは古くから行われています。最近では気化した各種原子を金属表面上に凝集、固化させる技術、いわゆるドライプレーティング法が広く用いられるようになっています。そして、金属や合金以外に、セラミックスやダイヤモンド等の無機材料を金属を始めとする基材表面に薄膜状に形成させ、基材の持っていない機能や特性を付与しています。

写真は、当社で製造しているセラミックコーティングしたキッチンナイフ“マリーゴールド”の刃先の断面を、X線マイクロアナライザーで約200倍に拡大して、カラーマッピングしたものです。左側はステンレス鋼地の分布をFeのX線像(緑色)で示し、右側はこれを被覆する窒化チタンのセラミック層の分布をTiのX線像(赤色)で示したものです。層の厚さはおよそ1.5ミクロンですが、窒化チタンのセラミックスの厚さは鋼製の最高級品の3倍(ビッカース尺度でHV2000)ときわめて硬く、耐磨耗性が向上し、切れ味が持続します。
また、料理に際しては不活性なセラミックスしか料理素材に接触しませんので、鋼製の包丁のように鉄イオンや錆(酸素)などが素材に溶け込んで、料理の味や匂いを損なったり、ビタミンを破壊したりすることがありません。

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部