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No.8 大自然の妙-極地の夜を彩るオーロラ

“KTEC News”は、旧・川鉄テクノリサーチ(株)が年4回発行していた小冊子です。バックナンバーとして掲載しておりますが、現在お取り扱いしていない製品・サービスの場合もございますので、ご了承ください。

極地の夜を彩る極光は、太陽面活動の激しい時期には中緯度地方にも現れる。このためローマ神話の暁の女神アウローラに因んでauroraeと名付けられた。

太陽活動はほぼ11年の周期を持っているが、1958年に次いで大きい活動の山を迎えた今冬は、北海道でも去る10月21日、写真(a)と同種の赤く静かな面状オーロラが見られた。ローマではその昔、大火と間違えられたこともあり、我国の文献には赤気と記されているが、この冬には本州でも強い磁気嵐にともなって赤いオーロラが見えるかもしれない。
極地でもこのような赤いオーロラが見られる。しかし、極地に現れるオーロラの90%までは黄緑色で、射線構造を持ち、動きの活発な、写真(c)、(d)のようなものである。

写真(b)は帯状オーロラの中のピアノの鍵盤のように並んだ光の強い部分が激しく左右に動いた結果、干渉を起こして等間隔の静止画像となったもので、鉛直方向の色の変化が比較的正しく再現されている。(c)は磁力線に沿った長い射線がカーテンのように揺れ動き明るさも数秒周期で変化する華やかなオーロラ。(d)は撮影地点の磁力線の方向にカメラを向けるとき得られる写真で、平行なレールが遠方の1点で交わって見えるように、射線が1点から放射状に拡がって見える。しかも巨人の息吹のように全体の明るさが時々刻々に変化する迫力のあるオーロラである。これら黄緑色が主のオーロラは極点を中心とする半径20度位の極光帯付近でしか見ることができない。

(文および写真 中村純二、撮影データ Nikkor-f1.1, 0.5~4.0秒露出、エクタクロームASA800, 1959年、南極昭和基地にて)

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