耐食性・耐候性に優れたハイテク塗料の塗膜断面の組織

最近の塗料には、長期重防食性能等を向上させるための強化材として、金属などの繊維状、その他種々の形態の微粉体を充填したものが開発されてきています。

上の写真はこのような重防食塗料のひとつで、塗料の中にステンレス鋼の微粉体をいれた塗膜(塗料名フェニックス:川崎製鉄株式会社)の断面組織をX線マイクロアナライザーによる元素のX線像(倍率約2000倍)で示したものです。左の写真はステンレス鋼に含まれるクロム(含有量9%)の分布を、それぞれ最高濃度の部分を淡赤色と黄色で示したものです。

ここに示した塗料フェニックスは、鱗片状フレーク(商品名SPエース)を添加しています。このフレークは平均寸法が長径30ミクロン、厚さ0.3ミクロンという微細なもので、塗膜表面に平行な向きで並んで集積します。その結果、耐食性、耐候性、紫外線に対する遮蔽性、塗膜割れ防止効果などを著しく向上させ、ミクロにきらきら輝く独特のメタリック調の美観を呈します。
この写真は塗膜板を縦に置いたときの断面で、クロムとニッケルを含む鱗片状微粉が、塗膜の表面にほぼ平行に並んで分散している様子がよくわかります。

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部