ハンディハイパーイメージング分光装置の販売を開始

概要

JFEテクノリサーチ(株)(本社:東京都千代田区大手町2-7-1 JFE商事ビル、代表取締役:影近博)は、ハンディタイプのハイパーイメージング分光装置の販売を開始しました。

従来のハイパーイメージング分光測定は、実験室内に設置された据え置き型装置を使用して行っており、測定対象のそばに持ち込んでの測定ができませんでした。しかし、測定対象の近くまで持ち込んで2次元の分光スペクトル情報を測定するニーズは高く、小型、可搬式のハイパーイメージング分光装置が求められていました。

今回販売を開始したハイパーイメージング分光装置は、ノート型コンピュータに接続できるカメラを使用することにより、装置を小型・軽量化し、可搬型としました。この装置を用いることにより、測定対象の近くまで持ち込んでハイパースペクトルデータを採取することが可能となります。

JFEテクノリサーチ(株)では、イメージング分光器「ImSpector®(インスペクター)」を用いた2次元分光器を用いた装置の開発、販売を長年手がけており、ハイパーイメージング分光データの取得に必要なハードウエアを、必要な精度や速度、安定性を保ちながら小型軽量化し、全長約300mm、重量約600gというセンサヘッドを完成させました。(写真 参照)

ハイパーイメージング分光装置

 

詳細

採取できるハイパーイメージング分光データは、目的により2種類のモードを選ぶことができます。ひとつは『高精細モード』で、視野幅方向の画素数が1392画素あり、約40フレーム毎秒での取り込みとなります。スキャンするライン数は変更が可能ですが、例えば800ラインを取り込んだ場合の測定時間は約20秒となります。もう1つは『高速モード』で、視野幅方向の画素数が696画素となり、約80フレーム毎秒での取り込みとなります。スキャンするライン数を800ラインとした場合の測定時間は約10秒となります。

測定時の空間分解能は、対象物までの距離とレンズによって決まりますが、レンズの取り付けマウントはCマウントとなっているため、多種多様なレンズを選択することができ、目的に合わせて最適な空間分解能に設定することが可能です。また、分光装置を手に持って簡単に移動できるため、対象物までの距離も簡単に変更することができます。

分光器は分光波長帯域が380nm~800nmのタイプと400nm~1000nmのタイプから選択することが可能です。それぞれ波長分解能は6nm、9nmとなります。

イメージング分光器

この装置のキーパーツとなるのは、インスペクターです。

インスペクターは、線状領域の光スペクトルを同時に多点分光測定できるユニークな装置で、スキャン機構を加えることによって「面」としてのスペクトル情報を短時間に取得することができます。

インスペクターの構造は、測定対象物のライン状の領域からの反射光を入り口スリットに通し、PGP(プリズム/グレーティング/プリズム)エレメントにより、領域のライン方向と垂直方向に分光するという物です。PGPによって分光された光は、結像面において線型的な分光画像として撮像されます。

インスペクターの構造

用途

ハンディタイプですので、植物の葉や幹の2次元スペクトルを生殖場所で傷つけずに測定することが可能です。また、人体を測定する場合には、被験者に対する姿勢の強制を最小限にすることが可能なことに加え、測定時間も短いことから、姿勢を維持する時間も短くて済み、被験者への負担を軽減できます。

センサヘッドが小型軽量なため、小型UAVに搭載して測定する際に、機体に掛ける負荷を減らすこともできます。

測定の自由度が高いため、幅広い分野で応用展開することを計画しています。

農業、林業、環境などの分野での植生の測定、医療、美容などの分野での人体の測定、衛生、品質管理などの分野での食品の測定、半導体、高機能フィルム、ガラスなどの分野での薄膜の測定の他、発光体、印刷物、塗装、液体、建造物等々、まだハイパーイメージング分光データの取得を行っていない分野に加えて、既にハイパーイメージング分光データの取得を行っている分野でも、ハンディタイプの長所を生かした使用方法を提案して行きたいと考えています。

本装置は、10月30日から開催される「インフラ検査・維持管理展」(於:東京ビッグサイト)におきまして弊社ブースに展示する予定です。

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部