JFE-TEC News
No.20「環境・エネルギー(7)」
JFE-TEC News No.20号 極低加速電圧SEMによるトランジスタのpn接合観察 他 記事一覧
No.20 極低加速電圧SEMによるトランジスタのpn接合観察 他
環境・エネルギー(7)~ダイオキシン類分析の品質管理~
特定計量証明事業者認定制度
環境中に極微量存在するダイオキシン類の測定・分析は、繁雑な工程により実施されるため、厳しい精度管理と技術能力が求められます。また、従来の環境分析とは桁違いに極微量なダイオキシン類についての排出規制が始まり、この遵守判定のため、分析機関の品質を確保すべく平成13年6月に改正、14年4月に施行された計量法からダイオキシン類等の計量証明に応じた認定制度(特定計量証明者認定制度:MLAP エムラップSpecified Measurement Laboratory Accreditation Program)が導入され、認定を取得していない事業所は事実上、計量 証明を行うことができなくなりました。この認定の基準は国際整合性から国際規格ISO/IEC 17025(JISQ 17025:試験所認定の国際規格)に沿って具体化され、事業を行う管理組織を有し、業務の方法が明確に定められ、かつ業務を円滑に行うに必要な設備、技術能力の文書及び記録化が詳細にわたり要求されます。写真は当社の認定証です。
品質管理の運営
成果報告書は単に測定分析結果を求めるより、その裏側にある分析の精度管理・品質維持状況が、どの操作工程においても明確に提示できるかを問う傾向になっています。当部署は、分析試料受入から数値算出に至る記録・履歴を保持し、日常の管理状況ではDXN品質会議を通して常に協議を重ね円滑な管理体制で実施しています。また、当社独自のデータベースシステムの運用で、お客様にこれら管理記録を迅速にご提供できる体制を 整えています。
品質管理の必要性
正確で信頼性のある環境計量が実施されることは、環境の実態を把握し社会生活を営む上で非常に重要です。今後も当社はダイオキシン類分析の品質管理を維持し、有害物質濃度の計測ニーズに応え、継続的に管理、評価することで、環境保全に貢献していくことが計量証明事業者としての責務であると考えています。
写真 MLAP認定証
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