グリーン調達/EU規制物質の分析

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有機フッ素化合物 PFAS(PFOS、PFOA、PFHxS、PFCAs)の分析

各種材料中のPFOS、PFOA、PFHxS、PFCAs(有機フッ素化合物 PFAS)の分析をお引き受けいたします。

PFOS、PFOA、PFHxS、PFCAs(有機フッ素化合物 PFAS)とは

PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)、PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)、PFCAs(ペルフルオロカルボン酸類)は、フッ素ポリマー加工助剤、消火剤、界面活性剤、めっき等に使用されています。安定した構造であるため環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、人や生物に対して有害性が高い懸念があり、世界的に規制対象となっています。

イメージ写真

有機フッ素化合物の法規制の動向

POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)

残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)は、製造および使用の廃絶や制限、非意図的な生成による排出の規制に関する条約です。

  • PFOS、PFOAはPOPs条約の対象物質に登録されております。
  • PFHxSは2022年6月に開催されたPOPs条約COP10において、附属書A(廃絶)に追加されました。

REACH規則

欧州連合(EU)では企業に対しREACHという化学物質に関する規則を設けており、人や生物に対して有害性の高い懸念があるものを高懸念物質(SVHC)候補物質としてリスト化しています。この中で、REACH規則の制限対象物質リスト(付属書XVII)に掲載された物質は、欧州での使用に関して制限が課せられます。
REACH規制により、欧州連合(EU)ではPFOS、PFOA、PFHxSの3物質に加えてC9-14のPFCAs(ペルフルオロカルボン酸類)についても、製造・使用及び上市が原則禁止となっています。

当社の環境負荷物質分析サービスの特徴

PFOSやPFOA、PFHxS、PFCAsは、フッ素ポリマー加工助剤、消火剤、界面活性剤、めっき等に使用されています。当社では質量選択性の高い液体クロマトグラフ/タンデム質量分析計(LC/MS/MS)を用いた分析法を採用しており、複雑なマトリクスの試料でも精度よく分析することが可能です。お気軽にご相談ください。

  • 分析対象物質

    PFOS:ペルフルオロオクタンスルホン酸

    PFOA:ペルフルオロオクタン酸

    PFHxS:ペルフルオロヘキサンスルホン酸

    PFCAs:ペルフルオロカルボン酸類

  • 分析方法

ペルフルオロカルボン酸類(C9-C14 PFCAs)分析

ペルフルオロカルボン酸類(PFCAs)は、電化製品、衣類、化粧品など、身近な製品にも使用されているフッ素有機化合物で、主な使用目的は、撥水剤、消火剤、半導体エッチング処理剤などです。

「C9-C14 PFCAs」は、9炭素原子以下の炭素鎖を有するPFCAs(例:PFOA)の生産過程で発生した副産物で、2023年2月より、C9-C14 PFCAsとその塩類が合計で25ppb以上、またはC9-C14 PFCAs関連物質の合計が260ppb以上含有する物質・混合物・成形品のEU域内での上市や使用が制限されました。
今後、当該域内への物品上市時には、C9-C14 PFCAsが基準値未満であることの確認が必要になります。

当社では質量選択性の高い液体クロマトグラフ/タンデム質量分析計(LC/MSMS)を用いた分析法を採用しており、複雑な マトリクスの試料でも精度よく、また迅速に多数の検体を定量分析できます。 これまでに、各種材料中のC9-C14 PFCAs分析実績があり、多種多様な検体に対応できますので、お気楽にお問合せくだ さい。

分析対象成分と下限値
化合物名 C数 測定方法 下限値
ペルフルオロノナン酸 PFNA 9 LC/MSMS 合計25ppb
ペルフルオロデカン酸 PFDA 10
ペルフルオロウンデカン酸 PFUnDA 11
ペルフルオロドデカン酸 PFDoDA 12
ペルフルオロトリデカン酸 PFTrDA 13
ペルフルオロテトラデカン酸 PFTDA 14

対象試料の例

  • 排水
  • 撥水性布
  • 消火剤
  • ポリマー加工品
  • フッ素系樹脂材料
  • 表面処理剤

作業の流れ

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0120-643-777

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