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No.36「電気・電子部品の腐食亀裂試験」
JFE-TEC News No.36号 微細構造を明らかにする物理解析(12) 他 記事一覧
No.36 微細構造を明らかにする物理解析(12) 他
電気・電子部品の腐食亀裂試験~UL認証取得のための腐食試験~
Corrosion Cracking Test of electric/electronic parts
現在、本試験は実施しておりません。
はじめに
身の回りにあふれる家電製品や産業機器、医療機器、太陽光発電や電気自動車などの次世代エネルギー関連製品に至るまで、製品の「安全」に対する意識の高まりから、決められた試験を実施して安全認証機関から認証を受ける動きが強まっています。
当社では、世界的な安全認証機関であるUL(Underwriters Laboratories)から電気・電子機器部品の安全性に係る認証を受けるための腐食亀裂試験「CSA C22.2 No.158-10 6.10 CorrosionCracking test」を実施しています。
ULは、100年以上の歴史がある、規格開発と試験認証を主幹業務とする民間機関です。米国の連邦政府等の公的機関では、電化製品等の承認や調達条件として、ULの認証品であることが必須になっている場合が多々あります。
腐食亀裂試験
試験は、お客様とUL審査官のお立会いのもとで実施され、その場で合否判定が行われます。「本サンプルは合格です。」と宣言されるまでは気の抜けない作業が求められます。
試験方法は、硝酸水銀溶液中にサンプルを30分間浸漬させ、亀裂の有無を判定する腐食促進試験です(写真1)。使用する試験器具類(ビーカー、タイマー、温湿計等)については、事前に校正証明書の提出が必要であり、また薬品・水の検査成績書の提出も求められます。本試験には毒性の物質である水銀を使用し、試験環境もULの基準に合格していることが求められるため、本試験を実施できる試験所は国内でも限られています。
おわりに
製品の「安全」がますます強く求められる中、本試験のニーズは増えていく傾向にあります。認証試験を行う必要が生じましたら迅速に対応いたしますので、是非一度、お気軽にご相談下さい。
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