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No.47「見にくい画像をリアルタイムで鮮明化する装置」
JFE-TEC News No.47号 リチウムイオン二次電池の分析・評価技術(4) 他 記事一覧
見にくい画像をリアルタイムで鮮明化する装置
No.47 リチウムイオン二次電池の分析・評価技術(4) 他
見にくい画像をリアルタイムで鮮明化する装置
Real Time Image Enhancement Unit
はじめに
写真1 画像高鮮明化装置の外観
近年、高解像度カメラが普及し、従来に比べ格段に高画質の静止画、動画が得られるようになりました。しかし、夜間や悪天候下(雨、霧、もやなど)、あるいは逆光下などの状況では、解像度が高くなっても鮮明な画像を得ることはできません。このような画像を画像処理によって見やすくするソフトウェアや機器が市販されていますが、(1)画像処理の副作用により、画像内にノイズが現れ画質が低下する、(2)演算処理に時間がかかるため、動画に適用すると時間遅れが発生する、などの問題が生ずる場合がありました。当社では、これらの問題を解決するリアルタイム画像高鮮明化装置を商品化しました(写真1)。
特徴
本装置は、入力された画像を高速で 鮮明化して出力するユニットであり、入出力端子はHDMIおよび3G-SDIに対応しています。本装置の特徴は、(1)ノイズの発生を抑止した鮮明な画像を出力することが可能、(2)高速演算処理により、入出力画像間に時間遅れを生じない、(3)様々な画像シーンに対して、処理パラメータを調整することなく鮮明化することが可能、(4)小型で可搬式の装置である、などです。
画像鮮明化例
逆光下の画像を本装置で鮮明化した例を写真2に示します。鮮明化処理によって、原画像では見えなかった樹木や人物が視認できるようになっていることがわかります。
写真2 鮮明化処理例(逆光画像)
おわりに
本装置は、道路、鉄道、空港、港湾、工場内などの監視カメラ画像、あるいは録画・再生した画像の鮮明化に適用できます。また、コントラストの低い画像を鮮明化して見やすくすることが可能ですので、物質の微細な表面性状の観測や非破壊検査の用途にも有効です。不鮮明な静止画、動画の鮮明化にご関心をお持ちの方は、是非当社までお問い合せください。
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