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No.55「インフラ評価技術」
JFE-TEC News No.55号 インフラ評価技術 特集号 記事一覧
No.55 インフラ評価技術 特集号
インフラ評価技術~社会インフラの安全・安心を支える構造性能評価~
Structural Performance Evaluation Supporting Security and Safety of Social Infrastructure
はじめに
橋梁、基礎、護岸、トンネル、建築、工作物など、インフラを構成する構造物は、社会の安全安心と発展を支えるものでなければなりません。当社ではインフラ整備・老朽更新ニーズに応えるため多種多様な技術提案をすることにより、タイムリーにインフラ構造物の性能評価を行ってきております。ここでは当社が保有する試験機とともに構造性能評価の例をいくつかご紹介いたします。
(1)10MN大型構造物試験機(写真1)
圧縮、引張とも10MNの荷重載荷が可能です。試験空間は高さ7m×幅3m、曲げスパンは最大で20mまで対応できます。地震時に発生する外力を載荷することにより鋼管杭・鋼矢板などの部材単体としての構造性能や鋼製セグメント、柱材として使われる角形鋼管や円形鋼管などの構造性能を検証しています。
(2)高速載荷試験機(写真2)
現在こちらの試験機での試験は実施しておりません。
本試験機は、最大150cm/secの載荷速度により、柱梁接合部の梁端溶接部の破断現象に及ぼす歪速度の影響や、実地震波に対する応答挙動を確認することが可能です。低降伏点鋼を用いた制震ダンパーの効果も本試験機を用いて確認しています。
(3)高速疲労試験機(写真3)
移動型アクチュエーターであることから、試験空間はテストベッドと鉄骨フレームを利用して任意に設定することが可能です。荷重±1,000kN、ストローク±100mm、最大繰返し速度20Hzです。制御形式は荷重、変位とも可能です。鋼橋桁、橋梁部品、道路床板など様々な構造物の疲労性能を確認しています。
おわりに
当社では他にもテストベッド、落錘試験機、構造物用風洞などを備えております。安全で強靭なインフラシステムの構築に向けて、当社で保有する試験機の特性を生かした試験の役割は、さらに高まっていくものと考えられます。ぜひお気軽にご相談ください。
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