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No.61「【最新技術紹介】モータの評価技術」
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No.61 データサイエンス 特集号
【最新技術紹介】モータの評価技術~小型ベンチによるモータ効率の測定評価~
Efficiency Measurement in Small Motor Test Bench
なぜいまこれが?
今日省エネルギー性能に優れた電気自動車(EV)の開発が世界的に加速化し、駆動用の大型モータ、種々の小型モータにも高性能化・高効率化への要求がますます強くなっています。そのためEVではモータ効率やトルク性能の向上が特に重要となり、個々の消費電力は小さくとも数多く使用される小型モータでもモータ単体での効率評価は必須となってきています。モータ効率には、鉄心・磁石などの電磁気材料、ステータ・ロータなど構造設計、モータ駆動系電気設計など数多くの要因が影響しますが、その影響を明らかにするためにもモータ単体としての性能をまず評価することが求められます。
当社では5kW程度以下の小型モータに対応した試験ベンチ(図1)を用いて試験モータを駆動し、効率・トルク特性などのモータ性能を測定評価します。
これがポイント!
モータ形状に合わせたベンチ取付け治具を作製、モータを種々の駆動条件で回転させ、下記の測定を可能としています。通電試験では、回転数最大9000rpm、トルク最大5Nm(ギア使用時10Nm)におけるモータ効率、トルク-回転数-電流特性、モータ振動、鉄心磁束波形、電圧波形、電流波形などの測定が可能です。また外部モータ駆動によるロストルク、逆起電力(誘起電圧定数)測定のほか、オフベンチで、線間抵抗・インダクタンス測定など、さらに鉄心単体の磁気特性評価も可能です。
本装置により測定した効率マップの一例を図2に示します。他にも、モータ損失、鉄損、銅損の分離数値化、それぞれのマップなどの作成、提供も可能です。
ご興味のある方は、お気軽にご相談下さい。
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