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No.81「ニーズ高まるPFAS分析技術」

No.81 化学分析の最前線特集号

ニーズ高まるPFAS分析技術
PFAS Analysis Technology to Meet Growing Needs

なぜいまこれが?

PFASは、環境中で分解されにくく、健康被害の懸念があるため、近年、規制が強化されています。2024年9月には「ペルフルオロオクタン酸の分枝異性体又はその塩」(以下、PFOA等)が化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)に追加され、これによりPFOA等の製造・輸入等が原則として禁止されました。また、PFASのうち、長鎖のペルフルオロカルボン酸(以下、PFCA)は残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)への追加が議論されています。PFASはその優れた特性から多くの分野で利用されていますが、最近では、PFASそのものを添加していない状況においてもPFASが議論になることがあります。例えば、水電解膜の劣化消耗によりPFASが生じることが報告されており、企業は最新のPFASの規制動向を把握して適切な対策を講じることが求められています。適切なPFAS対策のためには、環境中や製品中のPFASを正確に測定することが、現在、極めて重要となっています。

これがポイント!

当社は、鉄鋼をはじめとする多様な製品や材料の分析において、豊富な経験とノウハウを持っています。加えて今回、最新の液体クロマトグラフ質量分析装置を導入することで、製品試料に対し短鎖も含むPFCAをはじめとした各種PFASの一斉分析を行うことができ、定量下限1 ng/gの水準での高精度な測定が可能となりました(対象分析成分例:表1)。

また、当社では高感度な燃焼イオンクロマトグラフィー技術を駆使した全フッ素分析にも対応しており、これによりPFASの最大含有量を推定することが可能です。この方法はPFASの迅速かつ信頼性の高いスクリーニングに適しており、EUのREACH規制に対応するための重要な手段となります。

当社は、最新の技術と専門知識を駆使して、PFASの各種規制に対応した分析サービスを提供しています。新規制成分や製品以外の水や廃棄物等につきましてもお気軽にご相談ください。

表 1 分析対象物質例

PFAS
PFCA
(短鎖も含む)
PFSA FTS PFESA
PFBA PFBS 4:2FTS PFEESA
PFPeA PFPeS 6:2FTS 9CI-PF3ONS
PFHxA PFHxS 8:2FTS 11CI-PF3OUdS
PFHpA PFHpS    
PFOA PFOS    
PFNA PFNS FTCA PFECA
PFDA PFDS 3:3FTCA ADONA
PFUnA   5:3FTCA PFMPA
PFDoA   7:3FTCA PFMBA
PFTrDA     NFDHA
PFTeDA      

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