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2016年07月27日
「中部モビリティパーツ評価センター」の開設について
概要
JFEテクノリサーチ(株)(社長:津山青史、東京都千代田区)は、"ものづくり"のベストパートナーとして、最新鋭の分析装置を用い高度な解析評価サービスをお客様にご提供しています。この度、自動車をはじめとする輸送用機械製品の信頼性試験に対するニーズの高まりを受けて、新たに中部モビリティパーツ評価センターを愛知県半田市に建設することを決定しました。
当センターは、JFEスチール 知多製造所内に新建屋として開設し、本年10月を目処に事業を開始する予定です。中部圏の産業の大きな特徴として、輸送用機械製品のシェアが全国の約50%を占めていることに加えて、今後、国内企業のアジア進出の急増による自動車生産台数の増加、EV・HVなどの次世代自動車の開発に伴う自動車部品の増加が進み、信頼性試験のニーズは今後さらに拡大するものと考えています。
当社ではこのような信頼性試験ニーズ拡大に応えるため、愛知県に当センターの開設を決め、従来の腐食試験装置や残留応力測定装置に加えて、新たに振動試験装置を導入し、当社の得意とする計測・可視化技術、数値解析技術と組み合わせることにより、以下の新技術サービスをご提供することにしました。
(1)振動試験装置
輸送用機械製品の多くは、信頼性試験の一つである振動試験が必要です。製品の使用時や輸送時等に発生する振動を試験装置により模擬して、製品の安全性や耐久性を試験することが可能です。当社は最新の振動試験装置を2台導入し、1月には3台を新規導入予定です。お客様に需要の高いと考えられる加振力の試験装置を選定し、温湿度の変化を与えられる恒温恒室チャンバーも取り付けることにより、より複合的な環境を模擬した試験サービスのご提供が可能となりました。
(2)計測・可視化技術および数値解析を用いた振動試験の高度化
試験規格に則った受託試験以外に、当社が持つ計測・可視化技術と数値解析技術を用いて、振動試験をより高度化させ、課題解決型サービスをご提供します。様々な構造体、機械・電子部品(接着、接合含む)の計測・評価解析を行います。高精度カメラを用いた応力解析や歪み解析、非破壊検査をリアルタイムで行い、振動試験による応力分布や疲労箇所を特定することが可能です。また、数値解析によるシミュレーションを用いて、実験データとの比較による安全性評価や不具合原因の分析などのサービスも可能で、研究開発や設計部門のお客様に対しても信頼性の高いデータをご提供できるよう取り組んでいきたいと考えております。
参考資料
中部モビリティパーツ評価センター(完成予想図) | 中部モビリティパーツ評価センター(建設中の概観) | |
振動試験装置 | 数値解析技術 |
関連ページ
本件に関する問合わせ先
JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部 浜野、市瀬
TEL 03(5821)6811、FAX 03(5821)6855
JFEテクノリサーチ株式会社 中部モビリティパーツ評価センター 加藤、橋本、菅原
TEL 056(924)2880 FAX 056(924)2990
〒475-0832 愛知県半田市川崎町一丁目1番地
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