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2018年04月20日

当社社員が「平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞」を受賞

藤田栄フェロー
藤田栄フェロー

当社経営企画部の藤田栄フェローが、「表面処理鋼板の耐食設計に係わる開発」の業績により、「平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞」を受賞しました。

表面処理鋼板の耐食性を評価するためには、実環境に則した適切な腐食試験を行う必要があります。しかしながら、実環境と腐食試験法との腐食相関性が明らかにされておらず、また科学的な根拠に基づいた腐食試験法も見出されておりませんでした。そのため、従来の腐食試験法で選定された材料が実環境において所期の期待寿命を発揮しないという課題がありました。

受賞者は一貫して表面処理鋼板の腐食寿命予測技術の開発に取組み、金属腐食に関する先進的かつ独創的なアイディアを盛り込んだ研究から亜鉛系めっき鋼板の腐食寿命を決定する4段階の腐食過程を発案し、さらに腐食試験法と実環境腐食との相関関係を明らかにしました。

そこから、自動車用鋼板について実車腐食と相関性の高い試験法の選定基準を確立し、自動車メーカーに信頼性の高い表面処理鋼板を提供できるようにいたしました。また、家電用腐食試験法の規格化(ISO 16539)に貢献することにより信頼性の高い家電用表面処理鋼板の提供を可能とし、併せて土木建築分野では信頼性の高い鉄鋼系社会資本材料を提供できるようにいたしました。

本成果が我が国の表面処理鋼板の高品質・高生産性製造に寄与したばかりでなく、上記開発を通して技術者および研究者を育成したことも高く評価され、受賞に至りました。

<<受賞コメント>>

鉄鋼材料は、我々の生活に密着した様々な関連分野において、その素材として、あるいは加工商品として用いられています。鉄鋼の最大の弱点はさびです。腐食を克服するために、鉄鋼会杜では腐食防食研究に基づいて様々な分野に適合した商品を開発し製造・販売しております。防錆を評価するためには腐食促進試験を使うことが多いのですが、促進試験で得られた結果は、往々にして実際とかけ離れていることが多いものです。そのため、お客様でお使いになられる鉄鋼材料の品質評価の中で防錆品質はその予測がとりわけ難しいとされてきました。

そこで私は現場(実際の腐食)に立ち戻って、防錆品質評価と予測技術に取り組んで参りました。その成果が学会ならびに自動車、家電、建材の各分野における鉄鋼製品の高品質、高生産に寄与できたことは技術者・研究者として感無量です。

授賞式会場(文部科学省 講堂)
授賞式会場(文部科学省 講堂)にて

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JFEテクノリサーチ(株)総務部 TEL 03 (3510) 3254

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0120-643-777

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