プレスリリース
2025年02月03日
JFEテクノリサーチが製造業に向けたPFAS規制対応分析コンサルティングを開始
〜規制対応の最前線へ、各種材料の高精度PFAS分析と専門知識で製造業を支援〜
JFEテクノリサーチはこのたび、PFAS(有機フッ素化合物)分析コンサルティングサービスを新たに提供開始しました。製造業の企業に対し、PFAS値の正確な分析結果を提供するだけでなく、国内外の環境規制動向にも精通した専門技術者が、現状に基づいた適切な分析とコンサルティングを通じて、規制対応や製品安全性向上をサポートいたします。
PFASは有機フッ素化合物の総称であり、水や油をはじき熱に対し安定な特性があるため、消火剤やフライパンのコーティング剤などに使われてきました。しかし、自然界で分解しにくく水などに蓄積するほか、人への毒性も指摘されています。日本国内の河川や地下水で高い濃度が検出される他、EUにおいてはPFASによる環境汚染の防止に向けて2025年8月には10,000種以上のPFASを一括規制する法令の審議が予定されているなど、世界的規模での使用規制が始まっています。現在は汚染水のPFAS値が注目を集めていますが、今後はPFAS規制の中、原材料、製品、排出物など製造業のあらゆるプロセスの多様な材料を対象とした極めて正確な測定が求められると予想されます。
JFEテクノリサーチは化学品や電池材料、電気・電子製品、医療医薬材料などあらゆる産業領域において安全な製品の生産に貢献すべく、このたびPFAS分析体制を整えました。
JFEテクノリサーチのPFAS分析の特長
- 多様な製品や材料の分析におけるノウハウおよびそれを基にしたアドバイス
PFAS分析への対応にお悩みのお客様に、分析技術や業界動向に精通したエンジニアが適切な分析方法を提案します。 - 最新の液体クロマトグラフ質量分析装置
各種PFASの一斉分析、定量下限1ng/gの高精度測定を実現できます。 - 高感度な燃焼イオンクロマトグラフィー技術を駆使した全フッ素分析にも対応
PFASの最大含有量を測定できます。EUの規制に対する重要な手段となります。
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JFEテクノリサーチのPFAS分析について
下記の製造過程において最新の技術と専門知識を駆使し、製品や原材料中のPFASを正確に検出・分析して安心・安全をサポートします。
原材料中のPFAS管理
電気電子、半導体、自動車、食品、繊維、医療、建設、化学など- 原材料にPFASが含まれていないか、定期的に測定し確認する必要があります。
製品からの排出懸念のあるPFAS評価
自動車、燃料電池、包装材、フッ素樹脂加工製品、医薬機器、化粧品- 例えば、燃料電池の部品はPFASを含有するため、その排出水にはPFASが含まれることがあります。また、食品包装材や調理器具などにもPFASが使用されているものがあります。これらの製品の使用に伴うPFAS排出量を定量すると効果的な対策を立案できます。
製造時に発生するPFAS
電気電子、塗料、紙、半導体、化学- 防水剤や包装材、絶縁材料などを使用・製造する作業場では、作業環境中のPFAS濃度を定期的に測定し、従業員の安全を確認する必要があります。
排ガス中の未分解PFAS
廃棄物処理、化学工業、鉄鋼- PFASを含む廃棄物を燃やすと未分解PFASが排ガスとして放出されることがあります。そのため排ガスのPFASを定期的に測定することが重要です。
PFAS除去材の性能評価
水処理- 貴社で開発中のPFAS除去材をお預かりし、そのPFAS除去性能を正確に評価することで、より良い製品開発をサポートいたします。
製品のスクリーニング分析
電気電子、紙、製薬、化粧品、肥料、化学、食品、繊維、医療- 多くの国や地域でPFASの使用や含有に関する規制が導入されはじめています。
貴社製品中の総フッ素(F)を迅速に分析することで規制対応をサポートいたします。 廃棄物の保管管理
廃棄物処理- PFASは多くの消費者製品に含有するため、廃棄物処理場の浸透水に含まれることがあります。適正な廃棄物管理のために浸透水中のPFASの定期的な測定を提案します。
※当リリースは2025/1/31付け日刊産業新聞に紹介されました。
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