No.02「オイル流出事故を撮らえた航空機搭載型ハイパースペクトルセンサー」

No.02
オイル流出事故を撮らえた航空機搭載型ハイパースペクトルセンサー

下の画像は、フィンランドで発生したパイプラインの損傷で、湖に油が漏れ出したところを上空より『ハイパースペクトルセンサー』で撮影したものです。洩れ出た油の移動は、黄色い矢印で示しています。一見、通常のカラー写真のように見えますが、森林の緑が紅葉の時の様に赤く写っていることや、湖の水が珊瑚礁のように薄い水色に写っていることからもカラー写真とは違うことがわかります。これは、人間の目には見えない近赤外光の強さを3原色(RGB)に置き換えて可視化した擬似カラー画像だからです。

油は近赤外の領域に水とは異なる吸収帯を持つことから、その領域の光の強度を測定することで、水と区別することができます。画像処理により油の吸収波長帯の強度を反転し、油が流出している部分を明るく際立たせています。画像化により、流出した油の広がり方や、その量を予測し、流出拡大の防止策や、防止策の効果を正確に把握することができるようになります。ハイパースペクトルセンサーは、2次元の画像情報の中に、20~1000バンドの波長データを持ったデータを採取することができる測定機で、「イメージング分光」(次頁-画像計測がおもしろい-参照)と呼ばれる手法を用いています。このセンサーの波長領域は、紫外(200nm)から中波長近赤外(2400nm)まで取り込むことのできるバリエーションを持っていて、人間の目に見えないものを画像として得ることも可能です。

遠隔・非接触で分光データが得られることから、様々な分野への応用が可能で、現在は、印刷、医療、農業、環境、文化財、天文、鑑識等で幅広く使用され、大きな成果を挙げています。このハイパースペクトルセンサーを航空機に搭載し、上空より地上を撮影することで、従来のカラーカメラ(波長領域:可視光、バンド数:3)による航空写真ではわからなかった様々な情報を得ることができるようになりました。

 

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部