No.05「人を測る(4)」

No.05
人を測る(4)~細胞を測る~

細胞を観る

前回は静脈を分光測定する話で、最近話題になっている静脈パターンの認識技術の研究に2次元分光測定が大いに役立っている話をしました。今回はさらに微小な領域で、細胞の特徴を測る話です。一般的に、細胞の観察は顕微鏡画像により観察を行いますが、識別を容易にするために、細胞に色素を与えて染色することが行われます。さらに、染色した後で、わずかな色彩の違いから特徴を抽出するために顕微鏡下での分光測定を行います。

癌細胞をイメージング分光器で観る

写真は2次元分光顕微鏡です。この顕微鏡は、微細領域の全面の分光情報を容易に短時間で得ることのできる新しい顕微鏡です。はラットの癌細胞をヘマトキシリン・エオシン法で染色した2次元分光画像です。図1は分光スペクトルからRGBを算出し、カラー表示した組織の全体図で、図2はそれぞれの点における分光スペクトルです。細胞核の領域、細胞質の領域などの色彩がわかりやすく観察でき、定量的な情報として解析することができます。

写真 分光顕微鏡外観
写真 分光顕微鏡外観
図1 染色したラットの癌組織の分光画像(擬似カラー化)
図1 染色したラットの癌組織の分光画像(擬似カラー化)
図2 各点の分光透過率
図2 各点の分光透過率

糖尿病診断

この2次元分光撮像技術は、さらに高感度な受光器を用いることにより、糖尿病の検査に必要な造影剤を不要にした、人体に影響を与えない観察法の確立も期待されています。

このページに関するお問い合わせはこちらから

  • お問い合わせ
  • ご依頼の流れはこちら

JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部