No.10「環境調査トピックス(5)」

No.10
環境調査トピックス(5)~近年の悪臭問題~

はじめに

悪臭とは、いやな「におい」、不快な「におい」の総称で、人間の嗅覚を刺激して不快感を与える感覚公害です。環境基本法においても、「大気汚染」や「水質汚濁」などと並んで公害の一つになっています。一般的に、「いいにおい」と感じるにおいでも、強さ、頻度、時間、個人差により受ける刺激は異なり、悪臭になる場合もあります。

悪臭防止の規制

悪臭は、悪臭防止法により規制されており、事業場からの悪臭原因物質の排出・漏出の形態により規制方法は異なり、事業場の敷地境界線上で規制する1号基準、気体排出口で規制する2号基準、排出水で規制する3号基準があります。規制地域は、各都道府県知事が特定悪臭物質又は臭気指数による規制基準を設定することで指定されます。

悪臭の種類

悪臭の種類は、悪臭の主要な原因物質として指定された特定悪臭物質で、アンモニア等22種類の物質があります。また、人間の嗅覚を用いて悪臭の強さを数値化した臭気指数があります。臭気指数は、試料のにおいが感じられなくなるまで無臭空気で希釈したときの希釈倍数(臭気濃度)の対数値に10を乗じた値です(臭気指数=10×Log(希釈倍率))。
 においがある物質は、約40万種類以上あると言われており、悪臭は、多種類の物質が相加・相乗あるいは相殺し合い発生しているものと考えられます。臭気指数は、特定悪臭物質に限定されないにおいを有する物質全てを対象としているので、被害感覚と一致しやすい長所があり、規制を採用している自治体が増えています。
 近年の悪臭苦情の傾向は、飲食店などサービス業からの苦情が多く(図参照)、悪臭苦情の対象が多様化しています。我々は様々なケースに対応可能なサービスの提供体制を整えています。

図 業種別苦情件数
図 業種別苦情件数

「環境省 悪臭防止法施行状況調査」より

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