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No.11「新しい建設用鋼材(1)」

JFE-TEC News No.11号 極低加速SEM-EDXを用いた超格子薄膜のマッピング 他 記事一覧

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No.11(2007年04月)
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No.11 極低加速SEM-EDXを用いた超格子薄膜のマッピング 他

新しい建設用鋼材(1)~都市地下構造物構築に威力~

当社では、建設用鋼材の継手や構造部材の疲労試験、構造物試験を実施しています。これらの試験は、建設分野の新工法・新製品の開発に貢献しています。今回は、新しい建設用鋼材がキーとなる東日本旅客鉄道(株)と鉄建建設(株)の共同開発によるHEP&JES(High Speed Element Pull Method & Jointed Element Structure)工法を紹介します。

HEP&JES工法

都市のスムースな交通・物流の妨げとなっている「開かずの踏み切り」の解消をはじめとして、交通交差部の改良が重要な課題となっています。この課題に対応するため、線路下や道路下に非開削で横断道路を構築する工法のひとつとしてHEP&JES工法が開発されました。
HEP&JES工法は、図のように幅・高さともに1m程度の鋼製エレメントをJES形鋼の継手部をかみあわせながら土中に設置し、鋼製エレメント内にコンクリートを充填して、トンネル本体構造物を築造する工法です。鋼製エレメントの先端に取付けた掘削装置とワイヤ牽引によって効率よく鋼製エレメントを設置するため、路盤面に与える影響が少なく安全性が高いうえ、工期と工費を低減できる工法で、都市域地下構造物の構築に威力を発揮しています。

図 HEP&JES工法
図 HEP&JES工法

JES継手と確認試験

HEP&JES工法のキーテクノロジーが継手です。この継手には、鋼製エレメント間の荷重伝達を確実に行うための静的な強度に加え、列車の繰返し荷重に対する疲労強度が要求されます。断面形状の最適化、圧延条件の厳格管理によりこれらの要求を満たす新しい建設用鋼材としてJES形鋼が開発されました。当社では、JES形鋼の出荷に当たり、疲労性能確認のため、JES継手の疲労試験を行っています(写真)。

写真 JES継手の疲労試験
写真 JES継手の疲労試験

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0120-643-777

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