No.12「ダイオキシン類の迅速分析法」

No.12
ダイオキシン類の迅速分析法

はじめに

ダイオキシン類とはベンゼン環に塩素原子が結合した化合物で、塩素の数や結合位置により400以上もの異性体を持つ化合物の総称です。このうち毒性を示す異性体は29種類であり、ダイオキシン類の毒性はこれらの異性体を定量し、毒性等価係数を乗じた毒性当量(TEQ)を算出することによって評価されます。

公定法

環境中に存在するダイオキシン類は極微量であるため、分析する際には試料に含まれる多量の不純物の中からダイオキシン類を分離する必要があります。そのためダイオキシン類の公定法は複雑な抽出・精製操作を行った後、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計を用いて高感度・高精度に測定することが求められています。

迅速分析法

一方、ダイオキシン類をより早く分析できる迅速分析法の開発が進められ、その有用性が認められつつあります。迅速分析法は抽出・精製などが簡便で、多検体を同時に処理できることから、短時間・低コストで結果が得られます。
 当社の迅速分析法には、機器分析法「GC/MSMS法」と免疫抗体反応を利用して測定するバイオアッセイ法「イムノアッセイ法」の2種類があります。
 当社では、GC/MSMS法による分析実績が500検体以上に及び、この分析に関しては豊富な知見を有しています。
 イムノアッセイ法は図に示すように、抗ダイオキシン抗体を用いて特異的に結合する異性体を定量し、事前に求めた公定法との相関係数から総TEQ値を算出します。このイムノアッセイ法は環境省「ダイオキシン類簡易測定法評価検討会報告書」(平成18年3月)にて高い評価を得ており、土壌・底質などの汚染範囲の特定や緊急措置対策等に幅広く利用されると期待されています。

図 イムノアッセイの原理
図 イムノアッセイの原理

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