JFE-TEC News
No.16「環境・エネルギー(3)」
JFE-TEC News No.16号 高精度赤外線カメラ応用例 他 記事一覧
No.16 高精度赤外線カメラ応用例 他
環境・エネルギー(3)~地球温暖化ガス(CO2)削減に向けて(2)~
ビルの省エネルギーの必要性
地球温暖化対策についての議論が盛んになっています。経済産業省によると、2005年度の我が国の温室効果ガス排出量は京都議定書の目標値に対し+13.6%になっています。増加の原因は運輸部門(+18.1%)、業務部門(+44.6%)、家庭部門(+36.7%)によるところが大きく、特にオフィスビルでの増加が著しい業務部門の省エネルギー推進の必要性が高まっています。
ビルの省エネルギー対策
ある診断事例によるとオフィスビルのエネルギー消費実態は、電灯・OA機器・自販機(36%)、空調・給湯(30%)、エレベータ・給排水ポンプ・換気ファン(12%)、冷温水ポンプ・空調機用ファン(10%)、その他(12%)になっています。特にパソコンなどのOA機器の普及に伴う消費電力の増加が顕著です。対応として個々のビルの実情に合わせ、例えば表に示す省エネルギー対策を進めることが必要です。以下、当社が行っているビルの省エネ診断から、省エネルギー事例を紹介します。
- 待機電力の削減:テレビ、パソコン、コピー機等は待機電力を消費しています。週末など不要時にはコンセントを抜いて待機電力を削減します。スイッチ付テーブルタップが市販されているのでこれを使用して、より簡単に実効を上げることもできます。
- 照明電力の削減:高効率蛍光灯の採用に加え、人感センサー連動照明、LED照明を採用することが考えられます。
- 空調電力の削減:冷房負荷の低減には、窓を通じての入熱抑制が効果的です。東京都板橋区の小学校では、ベランダにヘチマのつるを繁茂させて教室内温度を低下させました。窓ガラス外面に熱反射フィルムを貼り付ける方法もあります。
これらの対策の大部分は、家庭部門の省エネルギー対策として応用可能なので、本誌読者の皆さんも是非トライしてください。
表 ビルのエネルギー使用合理化基準と対象設備例
(*1)省エネルギー法による合理化基準
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