JFE-TEC News

関連メニュー

No.17「環境・エネルギー(4)」

No.17 ナノの世界を拓くULV-SEM-EDX元素マッピング 他

環境・エネルギー(4)~作業環境ダイオキシン類測定~

今から約10年前、焼却炉施設から周辺地域へのダイオキシン類の飛散や施設内の作業員が高濃度のダイオキシン類(DXN類)にばく露されて、社会的に問題になりました。このため焼却炉等の運転、点検作業及び解体作業に従事する労働者へのダイオキシン類ばく露を未然に防止することを目的に、厚生労働省は平成13年4月「廃棄物焼却炉施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」を各都道府県に通達しました。この通達に示された措置を講ずることにより労働者のダイオキシン類によるばく露の防止が図られるようになりました。

定常作業に伴う作業環境DXN類測定

厚生労働省の通達には焼却炉設備の運転、点検作業に伴う空気中のダイオキシン類濃度測定が規定されています。これは6ヶ月以内に一回、作業場所内を定期的に作業環境測定基準に準じて測定します(写真)。測定結果とダイオキシン類の管理濃度(2.5pg-TEQ/m3)により作業場所が第一から第三管理区域に区分され(表参照)、第一管理区域(良好)になるよう作業改善・設備改善が事業者に求められます。また作業者は各管理区分に応じた保護具を着用する必要があります。

解体作業に伴う作業環境DXN類測定

焼却炉の設備老朽化等に伴い解体撤去・改造工事を実施することがあります。解体設備は解体作業開始前の作業環境測定と設備内部付着物のダイオキシン類濃度結果(付着物の評価値3ng-TEQ/g)から管理区域が決定され、それに応じた工事方法や作業者の保護具が決定されます。また解体作業中も作業環境測定を実施して作業場所の状況を把握し、作業者の健康に配慮を行います。
当社では焼却炉設備の定常運転時における作業環境ダイオキシン類測定、また、一連の廃棄物焼却炉解体工事業務および解体工事中の作業環境ダイオキシン類測定・分析を行う体制を整え、これらのニーズに対応しています。

写真 作業環境ダイオキシン類測定
写真 作業環境ダイオキシン類測定
表 屋内作業場での管理区域
写真 作業環境ダイオキシン類測定

A測定:環境中の濃度分布状態を把握する測定  B測定:濃度が最も高くなる時間と位置における測定

このページに関する
お問い合わせはこちらから

JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部
0120-643-777

0120-643-777

月~金:9:00~17:30(祝祭日を除く)

?
  • TEL
  • MAIL
  • ご依頼の流れ
  • 質問