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No.21「環境・エネルギー(8)」

No.21 ナノ材料の解析・評価の新展開 他

環境・エネルギー(8)~土壌・地下水のオンサイト分析~

現在、土壌環境関連のサービスは取り扱っておりません。

環境省告示・JIS法などの公定分析法による土壌・地下水汚染の調査は、試料採取から分析結果の提示まで数日~2週間程度を要します。一方、汚染の除去対策工事においては、汚染範囲の絞り込み・効果を検証しながら工事を進めることも多く、オンサイトで迅速に分析結果が得られる技術が強く求められています。公定法に代替できるオンサイト分析技術として、環境省・東京都が公募し、これまでに選定した技術を表に示します。各分析技術は既に確立された測定原理を用いるものですが、オンサイト分析での使用を可能とするためのさまざまな開発が行われ、実用に供される技術・機器の利用が可能となっています。

オンサイト分析活用時の留意点

オンサイト分析の結果に関しては、公定法との相関を得るために次のような留意すべき点があります。①公定法における土壌から水溶液への溶出時間と、オンサイト分析での溶出時間では大きな差異があるので、分析試料の溶出時間-溶出率の関係の事前の把握が必要となります。②土壌汚染対策法における含有量は、1規定の塩酸への溶出量として測定される値ですが、オンサイト分析法の蛍光X線分析法は全含有量の測定であることから、対象試料における溶出量との相関性の事前の確認が必要です。

オンサイト分析の活用

オンサイト分析活用に際しては各サイトにおける汚染物質・土壌などの特性について検証を要する点もありますが、地下水汚染を伴うことの多い揮発性有機化合物の分析は、溶出等の前処理が不要なので、オンサイト分析は非常に有用な技術です。当社では東京都から認定されたHS-GC法(揮発性有機化合物分析)、蛍光X線法・吸光光度法・黒鉛炉原子吸光法(第二種特定有害物質分析)、イムノアッセイ法(ダイオキシン類分析)などの技術を開発・保有し、サービスを提供しています。

表 土壌・地下水のオンサイト分析方法
対象物質 オンサイト分析方法 測定項目
第一種特定有害物質
(揮発性有機化合物)
ヘッドスペース-ガスクロマトグラフ法 土壌溶出量
地下水濃度
第二種特定有害物質
(重金属類、ふっ素、ほう素)
ボルタンメトリー(電気化学法)比色法
黒鉛炉原子吸光法
還元気化原子吸光法
その他(検知管法、他)
土壌溶出量
土壌含有量
地下水濃度
蛍光X線法 土壌含有量
ダイオキシン類 イムノアッセイ法 土壌含有量

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