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No.35「超低湿度での電池試作を」
JFE-TEC News No.35号 電池材料の物理解析技術(4) 他 記事一覧
No.35 電池材料の物理解析技術(4) 他
超低湿度での電池試作を
Battery Trial Production in Ultra-low Humidity Atmosphere
超低湿度の作業環境
図1 ドライルーム外観
リチウムイオン二次電池や活性炭電極を使用する電気二重層キャパシタの製造は、超低湿度の作業環境が必要とされます。これは、電極や電解液に水分が吸収されると十分な性能が得られないためで、研究開発段階においても水分量を一定レベル以下に保つことが必要とされます。さらに電池の劣化解析のために行う電池解体や電解液中の水分量測定、HF分析等も超低湿度環境下での作業が必要とされています。
このため、当社はドライルームを導入し、超低湿度の作業環境を実現しました。
当社ドライルームの特長
当社ドライルーム内に、電極塗工液調整~連続塗工~プレス~セル組み~電解液注液までの一貫の電池試作設備を配置致しました(図2)。さらに室内に注液室を設置し、電解液注液工程はより低湿度の作業環境となるように配慮しました(図3)。
これにより、水分の影響を受けやすいNi系正極の連続塗工や活性炭電極を使用する電気二重層キャパシタ、さらにはLiイオンキャパシタ等の試作も可能となりました。
また、当社はドライルームを活用して、次世代電池試作技術や劣化解析に必要な分析技術開発に取り組んで参ります。
図2 ドライルーム室内
図3 電解液注液室(ドライルーム内)
当社ドライルームのご活用について
当社ドライルームはお客様のお立会いのもとでの試作評価作業が可能であり、またレンタルラボとしてご利用頂くことも想定しております。超低湿度下の作業環境が必要な場合には、是非ご連絡頂きますよう御願いします。
現在、ドライルームのレンタルはおこなっておりません。ご了承ください。
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