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No.37「多軸載荷試験」
JFE-TEC News No.37号 極低湿度空間に電池試作設備を集約、さらなる拡充を展開 他 記事一覧
No.37 極低湿度空間に電池試作設備を集約、さらなる拡充を展開 他
多軸載荷試験~多方向同時荷重をオーダーメイドで再現~
Structural Test Under Various Loading Patterns
はじめに
構造物の部材には、配置された位置や加わる外力の状況により、圧縮力や引張り力、せん断力、曲げモーメント、さらにはねじり力といろいろな力がいろいろな箇所に同時に加わります。構造部材の安全性の確認には、それらの多軸荷重状態を反映した試験が必要です。ここでは、多軸荷重条件を反映した載荷試験の事例として、テストベッドで行った鋼製ラーメン橋脚の耐震性能確認試験、汎用構造物試験機を使用した柱梁接合部柱軸力下曲げ試験を紹介します。
鋼製ラーメン橋脚の耐震性能確認試験
図1 鋼製ラーメン橋脚の耐震性能確認試験
図1に示すように実物大の鋼製ラーメン橋脚モデルを製作しテストベッド上に寝かせた状態で、地震時に想定される鉛直力および水平力を2台のアクチュエータにより載荷し、鋼製ラーメン橋脚の地震時の挙動の把握と安全性を確認しました。
柱梁接合部柱軸力下曲げ試験
図2 柱梁接合部の柱軸力下曲げ試験
図2に示すように鉄骨造ビルディングの柱梁接合部を取り出し汎用構造物試験機の中に配置し、3台の油圧ジャッキを用いて、柱に軸力を、梁の2か所に梁せん断力を加え、地震時に柱梁接合部に生じる荷重状態を再現した多軸載荷試験を実施し、柱梁接合部の地震時の挙動を把握しました。
以上の2例に代表されるように、当社では、テストベッドや汎用構造物試験機とアクチュエータや油圧ジャッキを組み合わせ、オーダーメイドな多軸載荷を行う試験を数多く実施しておりノウハウを蓄積しています。
是非お気軽にご相談ください。
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