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No.38「手軽に2次元分光データが採取できる ハンディハイパーイメージング分光器」

JFE-TEC News No.38号 耐候性評価センターの保有設備と受託試験 他 記事一覧

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No.38(2014年01月)
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No.38 耐候性評価センターの保有設備と受託試験 他

手軽に2次元分光データが採取できる ハンディハイパーイメージング分光器
“Handy Hyper-Imaging Spectroscope” Enabling to Take 2-Dimensional Spectral Data Easily

従来から当社が販売しているハイパーイメージング分光器は、実験室内に設置する据え置き型であるため、測定対象物のそばに持ち込むことができませんでした。しかし、測定対象物の近くで2次元の分光スペクトル情報を測定したいというニーズは高く、小型で可搬式のイメージング分光器が求められていました。

今回開発した分光器は、このニーズにお応えできるもので、ノート型コンピュータに接続できるカメラを使用し、装置を小型・軽量化して可搬を実現しているため、自由に測定対象の近くまで移動してハイパースペクトルデータを採取することができます。

図1(a) IPMモータ内の磁束密度分布解析例 / 図1(b) IPMモータ内のトルク表示
図 ハンディタイプハイパーイメージング分光器で
取得したスペクトルデータ
(生育中の野菜の葉のスペクトル)

例えば、植物が生育している場所で植物を傷つけずに測定するといった使い方が可能です。 また、医療や美容の分野であれば、皮膚データを採取する際、被験者に対する姿勢の強制を最小限に抑えることができるだけでなく、測定時間を短縮できるため、被験者への負担を軽減することができます。測定ヘッドの重量は約600g、システム全体の重量は約2kgで、測定が手軽なだけではなく、持ち運びも容易です。

写真 ハンディタイプハイパーイメージング 分光器の機器構成
写真 ハンディタイプハイパーイメージング 分光器の機器構成

測定には2種類のモードがあり、目的により選択することができます。 『高精細モード』では視野幅方向の画素数を1000画素以上、取り込みライン数を1000以上にして大量のデータを取り込みます。
例えばデータ点数200万点の場合、測定時間は約40秒となります。

『高速モード』では画素数を減らして測定にかかる時間を短縮します。データ点数25万点の場合約5秒で取り込みが終了します。

空間分解能は、カメラと同様に対象物までの距離とレンズの焦点距離を変えることによって自由に決めることができます。

目的に応じたレンズを選択し、対象物までの距離を決めてピントを合わせれば、簡単に測定が行えます。

この手軽さを生かして、様々な分野での使用法を提案していきたいと考えています。ご興味がございましたらお気軽にご相談ください。

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