No.40「鉄筋継手の性能評価」

No.40
鉄筋継手の性能評価
The Quality Assessment of Rebar Joints

はじめに

大型構造物の柱や梁の部材には、コンクリート用補強材として鉄筋が用いられています。通常、鉄筋は運搬できる長さに切断されているため、長い鉄筋が必要な場合は工事現場でつなぎ合わせて使用します(継手)。鉄筋端部の固定(定着)には、鉄筋を曲げる標準フックという方法が多く用いられていますが、鉄筋の太径化や高強度化によって曲げ加工が難しくなってきているため、鉄筋端部用に標準フックと同等の定着性能を有する機械式定着具が開発されました。近年、建築構造物の大型化や耐震強度の向上を目的として、鉄筋の強度を向上させると共に、鉄筋継手や定着具の更なる性能向上が求められています。

鉄筋継手性能判定試験

鉄筋継手の性能を評価するため、「鉄筋定着・継手指針(2007年)」や「建築物の構造関係技術基準解説書(2007年)」に規定されている、一方向引張試験、一方向繰返し試験、弾性域正負繰返し試験、塑性域正負繰返し試験などを実施します。弾性域及び塑性域正負繰返し試験結果の一例を図1に示します。試験中の検長間の変位は、図2に示すように検長間に取り付けた治具を介して測定します。当社では500kN及び1500kN油圧サーボ疲労試験機を用いるため、様々な強度レベルにおいて(SD295〜SD685、SD685は規格降伏強度685MPa)、大小様々な寸法(D13〜D51)の鉄筋について試験を実施することが可能です。

図1 弾塑性域正負繰返し試験結果
図1 弾塑性域正負繰返し試験結果
図2 鉄筋継手性能判定試験状況
図2 鉄筋継手性能判定試験状況

定着具の性能評価試験

鉄筋定着具の性能を評価するため、「鉄筋定着・継手指針(2007年)」や「機械式鉄筋定着工法設計指針」に規定される引張試験を実施し、残留すべり量を測定します。当社では5000kN構造物試験機を用いるため、高強度、太径の鉄筋についての試験が可能です。疲労試験や低温引張試験も実施しております。是非お気軽にご相談ください。

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部