No.40「特殊環境下での腐食試験」~多種ガス条件下でのオートクレーブ評価試験~

No.40
特殊環境下での腐食試験 ~多種ガス条件下でのオートクレーブ評価試験~
Autoclave Evaluation Test Under Various Gas Conditions

はじめに

写真 オートクレーブ腐食試験装置
写真 オートクレーブ腐食試験装置

当社が保有する試験圧力が国内最高クラスとなる70MPaオートクレーブ試験装置は、石油や天然ガスを採掘する油井環境の中でも特に炭酸ガスや硫化水素ガスを含む苛酷な環境下で使用される材料の評価に広く活用されています。

一方、油井環境以外のガス雰囲気下での高温高圧オートクレーブ試験への需要も増えつつあります。このたび、油井関連以外の産業分野での環境を模擬した評価試験にも対応できるように装置を改造し、より広範囲な雰囲気下で試験が可能となりました。溶存酸素量は、新しく取り付けたセンサーにより、1ppbの極微量濃度の測定が可能となっています。

また、極低溶存酸素(10ppb以下)状態の溶液中での試験も可能となり、酸素の影響を除外した環境での試験をより忠実に再現できるようになりました。

装置の特徴

表1に本装置で使用可能なガス組成を示します。炭酸ガス並びに硫化水素ガスを主体としたガス雰囲気に加えて、100%窒素ガス、窒素ガスをベースとした①酸素混合ガス、②炭酸混合ガス、③酸素・炭酸混合ガスの計4種類のガスが使用できます。温度250℃までの環境を再現し、材料の腐食減量、応力腐食割れ評価に加えてセンサー類の性能評価なども行っています。

表1 使用可能ガスおよび溶存酸素量
組  成
既存試験ガス組成 100%炭酸ガス
Max.30%硫化水素ガス雰囲気(炭酸ガスベース)
Max.30%硫化水素ガス雰囲気(窒素ガスベース)
Max.10%酸素ガス雰囲気(炭酸ガスベース)
新規ガス組成 100%窒素ガス
酸素混合ガス(窒素ガスベース)
炭酸混合ガス(窒素ガスベース)
酸素・炭酸混合ガス(窒素ガスベース)
溶存酸素量 10ppb 以下

まとめ

油井環境はもちろんのこと、窒素をベースとしたガスが使用されるプラント関連をはじめとした産業分野および極低溶存酸素環境に晒される材料の評価試験にもご利用いただけます。高温高圧ガス環境下での試験をご検討の際には、ぜひお問い合せください。

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部