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No.47「触媒性能評価試験 」

No.47 リチウムイオン二次電池の分析・評価技術(4) 他

触媒性能評価試験 ~水素製造・利用のための触媒評価試験~
Evaluation of Catalyst Performance for Production and Utilization Technology of Hydrogen Energy

はじめに

触媒は特定の化学反応の反応速度を速める機能を持った物質です。エネルギー・鉄鋼・化学・自動車分野を始め、多くの産業分野で活用されています。

近年、水素エネルギー社会の実現を目指した、水素の製造・利用のための研究開発、実証試験の取り組みが活発に行なわれています。

水素は化石燃料やバイオマスなど多様なエネルギーや資源から製造されます。

そのため、水素製造・利用に必要なガス改質反応プロセス(水素化・脱水素化)の有効性を検証するには、そのプロセスにおける触媒の反応特性評価が不可欠です。

触媒特性評価試験の概要

写真1 ガス流通式触媒反応試験装置
写真1 ガス流通式触媒反応試験装置

当社は、鉄鋼プロセスで発生する、各種の副生ガスの精製や改質に関する触媒特性評価試験を数多く行なっています。

これらの経験をもとに、高温プロセス反応試験に用いられる管状加熱反応炉を基本構成としたガス流通式触媒反応試験装置(写真1)を構築いたしました。この装置を活用して、水素製造・利用技術開発のための触媒特性評価試験を実施しています。

表1に試験装置の特長を示します。表2に実施例を示します。

メタンやアンモニアなどの水素キャリアを用いた各種反応条件下での触媒の改質・ 変換特性、劣化挙動、副生成物分析などの触媒特性評価試験が可能です。

表1 触媒反応試験装置の特長
特長  
各種ガスの触媒反応試験が可能 H2、CH4、NH3、O2、CO2、CO、NOx、SOx、など
幅広い試験条件に対応可能 触媒量 1 ~ 5cc   ガス流量 ~ 10L/ 分
温度 室温~ 1500℃  圧力 0.1 ~ 0.99MPa
長時間の評価試験に対応可能 ガス自動分析、温度・圧力等の安全監視機能

表2 触媒性能評価試験の事例
分野 個別試験例
触媒性能評価試験 ガス精製・改質試験(水素化、脱水素化、ガス化)
被毒・劣化試験
化学合成試験(CNT、化学品)
燃焼ガス浄化(脱硫・脱硝、脱臭)
前処理・焼成試験

おわりに

当社では、水素製造・利用のための触媒反応試験の他に、ガス改質・精製・浄化反応試験や化学品の合成反応試験などの触媒反応試験の実績があります。

また、お客様の目的に合わせた試験装置の設計・製作も行ないますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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