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No.51「車載電装製品の熱・飛来物等による耐衝撃性評価」

No.51 小特集:カーエレクトロニクスVol.1

車載電装製品の熱・飛来物等による耐衝撃性評価
Thermal Shock Resistance Evaluation and Chipping Test for Automotive Components

自動車走行時の飛び石等飛散物による耐衝撃性評価

自動運転化に伴い、車載カメラの設置台数の増加や、設置箇所の車外化が進むものと想定されます。飛び石や砂塵の衝突傷によるカメラ画像の鮮明度の低下は、安全性上極めて大きな問題です。

当社では車載カメラ自体や、それらを構成する素材に対し、砂塵や小石を衝突させるグラベロ試験を実施することにより、鮮明度低下の度合いを評価しています(写真1)。また、複雑なパーツ形状や、衝突させる距離・角度の変更、衝突させる物質の変更にも対応しており、お客様のご要望に応じて試験を行うことが可能です。

規格試験については、SAE J400やJASO M 104、またこれらの規格をベースとした各自動車メーカー様の独自規格にも対応しています。近年ご要望が増加しているISO 20567-1に対応する試験機は2017年6月に導入します。

試験後の傷の数や面積の評価は、画像の2値化による自動解析法(写真2)を用いて、数値評価することが可能です。画像解析はSAE J400やISO 20567-1で求められるレイティング評価にも利用されています。

グラベロ試験結果
写真1 ポリカーボネートのグラベロ試験

(空気圧:0.4MPa, 射出時間5秒/回)
(左:試験前、中:玄武岩6号砕石500g、右:ケイ砂500g)
透明な試験板の背景にJFEマークを置いて撮影

射出物により鮮明度が極端に低下することがあります

傷の自動解析
写真2 2値化による傷の自動解析

温度変化により生じる熱応力の影響評価

環境温度を短時間で低温と高温に繰り返し変化させることにより、試験サンプルに膨張収縮を繰り返し与えます。この冷熱衝撃試験による熱応力により、金属、樹脂、およびその接合部の割れ、材質変化などの調査が可能です。

重量の重いサンプルへの対応も進めており、2017年2月に耐荷重100 kgの試験機を導入いたしました(写真3)。

規格試験のみならずお客様のニーズ、ご要望に合わせた試験をご提案します。試験の内容や規格の詳細等ご不明な点があっても、お気軽にご相談ください。

写真3 冷熱衝撃試験機
写真3 冷熱衝撃試験機

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