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No.52「【最新技術紹介】落錘衝撃試験」
JFE-TEC News No.52号 小特集:カーエレクトロニクスVol.2 記事一覧
No.52 小特集:カーエレクトロニクスVol.2
【最新技術紹介】落錘衝撃試験~各種構造物の耐衝撃性能評価~
Falling Weight Impact Test for Objects from Small Scale to Large Scale
はじめに
度重なる震災を契機に、重量物が落下した場合の危険を評価する試験が多く行われております。そのひとつに落錘衝撃試験があります。当社では落錘試験により、部品レベルから実物大規模の構造物までの耐衝撃性評価を行います。ここでは、当社が実施可能な3つの試験をご紹介いたします。
(1)簡易落錘試験(図1)
比較的小規模な製品に対して実施される表面性状評価の試験です。アクリル管をガイドにしてストライカと呼ばれる錘を製品にぶつける試験です。ストライカの形状や重量は、お客様のご要望に対応して行います。
(2)小型落錘試験(図2)
落下高さ最大6.5m※、落錘質量最大100kg※までの試験が可能です。衝突力は、落錘の形状や重量、高さを調整することで変化させることができます。機械部品や装置などに高速で錘を衝突させることを模擬する場合に適しています。
(3)大型落錘試験(図3)
現在、大型落錘試験のお取り扱いはございません。
落錘を所定の高さから自由落下させる方法で実施します。落下高さ最大5m、落錘質量500kg ~ 4tonの試験が可能です。車体等の骨格構造についての試験評価をするのに適しています。この試験装置は、オンサイトでも試験が可能です。
おわりに
上記の試験における衝突の様子はいずれも高速度カメラ(Max 5,000コマ/秒)を用いて撮影され、更なる詳細な変形解析も可能です。
当社では試験のみならず、計画立案、供試体製作などトータルソリューションを提供します。ぜひお気軽にご相談ください。
お詫びと訂正
※印部分に誤りがありましたので訂正いたしました。
「落下高さ最大8m、落錘質量最大200kg」と記載しておりましたが、正しくは「落下高さ最大6.5m、落錘質量最大100kg」です。お詫びするとともに、訂正いたします。
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