No.54「再生プラスチックの品質評価技術」

No.54
再生プラスチックの品質評価技術 ~高精度かつ信頼性の高い試験法の確立~
Quality Evaluation Techniques of Recycled Plastics

はじめに

再生プラスチック業界では再商品化製品の利用拡大に向け、品質の向上、再商品化工程の品質管理を目的として、公益財団法人日本容器包装リサイクル協会が品質基準を設けています1)。品質基準には、塩素分、主成分、純度分析がその測定法と併せ規定されています。当社では、高精度で信頼性の高い分析結果を短納期でご提供する分析体制を確立いたしましたのでご紹介いたします。

高精度かつ信頼性の高い品質評価試験法の確立

再生プラスチックの試料形態は、ペレット、フレーク、フラフなど様々です。このような形態の試料では、ごく一部を採取して分析すると偏りのある分析結果になってしまうおそれがあります。当社では偏りのない平均的な分析結果が得られるように、あらかじめ、まとまった量の試料を超遠心粉砕機で冷凍粉砕して微粉末化、これを混合・縮分し品質評価試験に用いています。

品質評価項目には、塩素分、主成分、 ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)の純度分析があります。当社では塩素分は燃焼−イオンクロマトグラフ法、主成分はプラスチックを溶媒に溶解させ不溶解分の重量を秤量する重量法、純度分析は核磁気共鳴(NMR)による定量法で評価しています。

NMRによる定量では、内径が大きな試料管を採用することで、分析に使用する試料量が多くなり、平均的な組成を評価できるように工夫しています。また、使用する内部標準物質の純度分析を事前に行い、分析値の信頼性を担保しています。

図1 PP-PE混合模擬製品のNMR測定チャート
図1 PP-PE混合模擬製品のNMR測定チャート

おわりに

再生プラスチックの品質評価試験の受託開始以来、大変ご好評をいただいており、数多くの試験実績がございます。ぜひお気軽にご相談ください。

1)平成29年度プラスチック製容器包装再生処理ガイドライン、平成29年3月

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