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No.55「構造物の残留応力計測サービス ストレスクイッカー®︎」

JFE-TEC News No.55号 インフラ評価技術 特集号 記事一覧

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No.55(2018年04月)
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No.55 インフラ評価技術 特集号

構造物の残留応力計測サービス ストレスクイッカー®︎
Residual Stress Measurement Service of the Structure “Stress Quicker®”

はじめに

近年、高度成長期に施工されたインフラの老朽化により、メンテナンスあるいは新規施工を迫られている施設が多数存在しています。それらの多くは溶接構造物ですが、溶接部では機械的特性に影響を及ぼす残留応力が問題となります。引張残留応力の低減には応力除去焼鈍やショットピーニングが有効ですが、その効果を評価する目的で残留応力が測定されています。

残留応力の測定

インフラ診断の場合、一般的にX線により残留応力が測定されます。測定方式としては従来からの「sin2Ψ法」と、近年注目されている「cos α法」があります。両者共に、測定対象物に入射したX線の回折線を検出器が捕捉して残留応力が 測定されますが、検出方式が異なるため、測定時間および得られるデータ量には差が生じます。「sin2Ψ法」では複数のデータ取りのために入射を繰返す必要があり、1箇所の測定に30分程度の時間を要します。一方、「cosα法」は2次元検出 器を使用する方式であり、X線の単一入射でデバイシェラー環(図1)を全周捕捉(データー数:125)できるため、1箇所の測定が1分程度で終了します。

図1 デバイシェラー環3Dイメージ
図1 デバイシェラー環3Dイメージ

残留応力計測サービス

当社が提供しているサービス「ストレスクイッカー®」では「cosα法」が採用されています。インフラ診断のような時間・場所に制限のある作業の場合、ストレスクイッカー®が最適です。センサー部がコンパクトであるため、隅肉溶接部のような狭小部の測定が可能です(写真1)。また、機材が軽量で機動性が非常に高く、圧力容器内部や船舶船底、あるいは橋梁や導水路など、高所閉所での多点測定に威力を発揮し、多くの実績があります。現地での測定には、年中無休で対応致しますので、お気軽にご相談下さい。

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