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No.58「自動車、建築、造船等の各種分野における接合評価試験」
JFE-TEC News No.58号 小特集:構造材料ソリューション 記事一覧
自動車、建築、造船等の各種分野における接合評価試験
No.58 小特集:構造材料ソリューション
自動車、建築、造船等の各種分野における接合評価試験
Weldability Evaluation Test in Various Fields such as Automobile, Building, Shipbuilding
なぜいまこれが?
自動車、建築、橋梁、造船などの各種構造物に適用される材料は大きく変化しつつあります。自動車では高強度鋼、軽量素材等による車体の軽量化、剛性向上、衝突安全性向上が図られ、建築においても高強度鋼の適用による高層化、居住空間拡大の検討が進んでいます。造船では使用鋼板の高強度化に加えて破壊じん性を向上させることで船体の大型化、軽量化、耐破壊特性の向上も実現されてきています。これらの構造物の製造における基幹技術の一つが溶接・接合技術であり、構造物に用いられる構造材料の特性を最大限に生かせるかどうかを左右しています。同時に、溶接・接合によって製造された構造物の安心・安全を確保するために、構造材料および構造物の疲労、破壊特性を正確に把握することが益々重要になってきています。
これがポイント!
当社では、自動車では最も主要な溶接技術であるスポット溶接における各種溶接性評価、in-situ観察などの最新技術による高度な溶接現象解析、マルチマテリアル化に対応した異材接合性の評価解析などを行っています。図1はアルミニウム合金板と鋼板とを鋼製のエレメントを用い摩擦熱活用接合した継手の評価例になります。
建築では鉄骨製造に用いられるアーク溶接、サブマージアーク溶接の溶接性評価の他、建築特有の高度な施工技量を認定するAW検定試験に準拠した各種継手評価も行っており、AW検定協議会からも試験委託を受けています。図2は溶接継手特性の評価例になります。
また、造船、圧力容器分野では、ISO、ASTM、WESなどの規格に準拠した各種破壊じん性試験を行っています。図3は3点曲げCTOD試験およびCT試験片形状を示しており、長年に亘り様々なサイズの試験解析をしており、数多くの実績があります。
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