No.64「インフラ評価技術(6)」

No.64 構造性能センター 特集号
インフラ評価技術(6) ~橋梁の現地調査および健全度診断~
The Bridge Soundness Estimation from the Field Investigation

なぜいまこれが?

全国には約72万橋の橋梁があり、10年後には半数以上が建設から50年を迎えます。老朽化を原因とした事故に起因して、平成26年には道路の維持または修繕に関する技術的基準が示され、5年に1回の点検が法令により定められました。定期的なメンテナンスや適切な維持管理は、社会的な損失を最小限にするために必要不可欠となっています。

これがポイント!

図1 実橋調査の状況
図1 実橋調査の状況

当社では、耐候性鋼橋梁や塗装橋を対象とした現地調査を請負、健全度評価を実施しています(図1)。耐候性鋼橋梁の調査では、鉄鋼メーカーのグループ会社として、豊富な知識と経験により健全度を評価します。通常の評点付け以外に、経年腐食量の健全性判定、錆のX線回折や暴露試験片の偏光断面観察による錆の健全度判定など、様々な手法による判定が可能です。

塗装橋は長期保全のために、塗替えによる修繕が必要となります。当社では積層塗装に対し、カット式膜厚計(図2図3)を用いて現地で膜厚測定し、塗装余寿命の判定を行います。部位ごとの塗替え優先度や、ライフサイクルコストを考慮した適切な塗替え時期を提案いたします。また、鋼板を切り取ることなく、塗膜損傷レベルの最小限の塗膜片から塗膜の断面サンプルを作成し、電子線マイクロアナライザにより、塗膜中への塩素の拡散を観察したり、ジンクリッチペイント中の亜鉛粒子の状態を観察することで膜厚の健全度を把握することも可能です。

図2 カット式膜厚計
図2 カット式膜厚計
図3 カット部の模式図(断面方向)
図3 カット部の模式図(断面方向)

現地調査時に、各種センサ類を用いた腐食環境のモニタリングを実施することも好評を得ています。モニタリング結果と、腐食状況や気象データとを比較することで、異常腐食の原因を解析することが可能です。

その他、目的により、調査計画をご提案させていただくことも可能です。お気軽にご相談ください。

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部