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No.68「自動車のEV化を支える電池試作・評価技術(1)」

No.68 EV特集号 Part1 電池解析技術

自動車のEV化を支える電池試作・評価技術(1)~先進LIB(高容量セル)の電極試作(混錬・塗工・プレス)~
Kneading and Coating, Pressing for Advanced LIBs (High Capacity Cells) Electrode

当社は、ドライルーム内にプラネタリミキサ(混錬機)、連続塗工機、連続ロールプレス機を保有しております。ドライルームの露点は、常時制御しております。最適な試作環境において、お客様に電池試作の受託サービスを提供いたします。

なぜいまこれが?

先進LIBとして高容量セル向けの正極活物質が注目されております。設計上の観点から先進LIBは、現行LIBよりも高電圧設計となり、その電極は高目付量、高密度が想定されておりますが、高容量の正極活物質は、大気中の微量な水分と反応し易く、一旦水分を吸着してしまうと、混錬時に増粘しゲル化してしまうことがあります。

これがポイント!

当社は、ドライルーム内にて混錬・塗工・プレスまで露点を制御して試作可能のため、増粘・ゲル化のリスクは大幅に低減できます。写真1は、ドライルーム内に設置している連続塗工機です。露点を制御した雰囲気にて、大気にさらすことなく電極試作が可能です。また、当社の連続ロールプレス機は、新規にドライルームに設置いたしました。表1に当社従来法とし大気下でロールプレスした高容量正極と当社ドライルーム内でロールプレスを行った高容量正極の水分測定結果を示します。ドライルーム内にてロールプレスを行った電極の水分量は、従来法に比べて2桁低いことが確認できます。なお、一般に電池性能は、電極中の水分量が多いほど低下します。当社試作品の水分量は、制御できていることが確認できました。また、連続ロールプレス機は、熱プレス(加熱90℃)対応も可能です。お気軽にご相談ください。

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