JFE-TEC News
No.70「電動車の車体開発のための材料評価技術」
JFE-TEC News No.70号 EVI(Early Vendor Involvement)評価技術特集号 記事一覧
No.70 EVI(Early Vendor Involvement)評価技術特集号
電動車の車体開発のための材料評価技術
Material Evaluation Technique for Development of Electric Vehicle Structure
100年に一度のパラダイムシフトが生じている自動車分野でもカーボンニュートラル化が推進され、化石燃料燃焼からの脱却を目指した新たな自動車開発が加速しています。
電動車(EV)では、モーター化による駆動機器搭載スペースの小型化及び床下の大型電池スペース新設があり、構造変化が起きつつあります。駆動機器小型化による自動車前方の省空間化で、乗員保護のための衝突時の部材変形可能量が少なくなります。部材強度に変形量を乗じた衝突エネルギー吸収量は省空間化で少なくなるため、その分、部材強度を上げなければなりません。電池の保護については、衝突での電池の変形による発火や内部薬品流出を抑えるため、電池周りの部材を変形させないようにします。つまり、今まで以上に高強度部材を使うことで自動車をより強固な構造にする必要があります。
さらに、運転時の操作性向上や電池充電1回当りの走行距離延長のために、従来から課題となっている自動車重量軽量化は、今まで以上に進めて行く事になります。そのため、自動車の車体には高強度鋼板、アルミ合金、樹脂なと、多彩な素材が適材適所に使われようとしています。
当社は、自動車車体のあるべき姿を追求するお客様のニーズに合わせて、あらゆる材料の評価をしながら、自動車のあるべき姿をお客様と一緒に目指して行きます。
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