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No.70「自動車用高強度鋼板の成形性評価技術」
JFE-TEC News No.70号 EVI(Early Vendor Involvement)評価技術特集号 記事一覧
No.70 EVI(Early Vendor Involvement)評価技術特集号
自動車用高強度鋼板の成形性評価技術
Formability Evaluation Technology for High-Strength Steel Sheets for Automobiles
なぜいまこれが?
自動車用鋼板などのプレス成形において、近年はCAEシミュレーションを活用したMBD(Model Based Development モデルベース開発)が一般的になっています。
CAEシミュレーションの実施に当たっては材料の基礎データ(パラメータ)の入力が必須であるが、各種の材料試験にてパラメータの採取が必要でありニーズが高まっています。
これがポイント!
材料のパラメータには単純な引張試験における応力―ひずみ曲線(S-S曲線)や曲げ限界だけではなく、表1に示すような各種評価パラメータが存在します。
等二軸張り出しから一軸引張までの種々のひずみ様式におけるネッキング限界を評価するFLD(Forming Limit Diagram)試験や、伸びフランジ性を評価する穴広げ試験において穴径を変化させてひずみ勾配を同定するなど多種多様です。
引張と圧縮が複合した変形における降伏応力の変化を調べるバウシンガー(引張・圧縮)試験結果の例を図1に示します。一般的な丸棒だけでなく、座屈を抑制する特殊な治具を使って薄板材料でもバウシンガー試験を実施しています。
種々の応力状態に対応する応力3軸度依存変形試験の例を図2に示します。引張試験片の形状を変えることにより平面ひずみやせん断などの状態を再現し、DIC(Digital Image Correlation 画像相関法)により試験片のひずみ分布を計測します。
CAEシミュレーションに入力する材料パラメータの取得についてご検討の際にはお気軽にご相談ください。
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