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No.70「足回り部材のガスシールドアーク溶接技術」
JFE-TEC News No.70号 EVI(Early Vendor Involvement)評価技術特集号 記事一覧
No.70 EVI(Early Vendor Involvement)評価技術特集号
足回り部材のガスシールドアーク溶接技術
Welding Technologies for Automotive Chassis
なぜいまこれが?
自動車シャシーの溶接部に対するニーズは高度化・多様化してきており、強度向上に加えて高い疲労強度特性、融雪剤塗布による腐食環境悪化に耐える耐食性が求められています。さらに、CO2低減、溶接施工のクリーン化(低ヒューム・低スパッタ化)に向けた技術開発も重要視されています。当社では、これまでのマグ/ミグ溶接に加えて最新のデジタルパルス電源を導入することで、より高度なアーク溶接継手の特性評価を可能としました。
これがポイント!
当社では、鋼溶接と継手評価の豊富な経験を生かし、一般鋼から高張力鋼板の溶接評価(図1)、さらには高強度鋼用溶接ワイヤ評価まで、組織解析から各種強度試験に対応できます。鋼に加えて、アルミ合金、チタン合金、ニッケル合金、銅合金にも対応可能です。
また、アーク溶接は自動化が進んだ現代においても、施工の最適化には熟練者の経験が重要です。当社では、この経験に加えて最先端の計測技術である溶接現象の高速度ビデオ観察・温度解析技術(図2)、さらに最新のデジタル化技術を取り入れることで、再現性の高い溶接継手作製を可能としています。正確な試験体の作製は試験評価の効率を高め、得られた計測データはCAEへの展開を容易にすることが可能になります。
加えて、当社では、溶接関連技術のほかに、静的強度評価試験、疲労強度評価試験、各種環境を模擬した耐食性試験、実構造体での載荷試験等も可能で、これらの試験に対しても高い解析技術を保有しています。したがって、アーク溶接継手の試作と強度評価とともに、疲労強度評価・耐食性評価・実構造物での載荷試験等のトータルソリューションのご提案が可能です。溶接部強度に課題がある、部材強度試験方法で迷われている等の課題をお持ちであれば、お気軽にご相談下さい。
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