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No.71「カーボンニュートラルに向けた試験装置開発・製作」

No.71 脱炭素支援サービス特集号

カーボンニュートラルに向けた試験装置開発・製作~「化学吸収法」を用いた二酸化炭素分離/回収試験装置~
Carbon Dioxide Separation/Capture Test Equipment Using the “Chemical A bsorption Method”

なぜいまこれが?

世界的な二酸化炭素削減の動向から、国内外においてCCUS(二酸化炭素 回収・貯留・改質)の技術開発が積極的に行われています。

当社においては、高効率な二酸化炭素回収プロセスである「化学吸収法」に着目し、その技術開発を目的とした試験装置の設計・製作をお引き受けしております。

これがポイント!

「化学吸収法」とは、アミン等のアルカリ性水溶液(吸収液)の温度変化に対する二酸化炭素の溶解度を利用した、二酸化炭素吸収/分離技術です。

表1は、ある吸収液の温度に対する二酸化炭素の溶解量を示したグラフです。ここにみられるように、吸収液40℃の二酸化炭素溶解量が200g/L付近であるのに対し、120℃では10g/L以下となっており、この差が二酸化炭素の回収量となります。

この現象を工学的に操作できるように、プロセスフローへ反映させた装置模式図を図1に示します。

装置は基本的に「吸収塔」と「再生塔」で構成されており、ごみ焼却施設等から排出される二酸化炭素を多く含んだ燃焼後排ガスは、冷却洗浄などの前処理工程を経て「吸収塔」へ送られます。

「吸収塔」では低温(約40℃)の吸収液とガスを接触させて吸収液に二酸化炭素を選択的に吸収させます。その後、吸収液は「再生塔」へ送られ、ここで加熱(約120℃)されることで高濃度の二酸化炭素が吸収液から分離して回収されます。吸収液は再度冷却され「吸収塔」へ戻ることで循環サイクルが形成されます。

本装置においては、既存吸収液の性能評価や最適化検討、さらには高効率吸収液の開発といった、「化学吸収法」プロセスにおける様々な評価試験を実施することが可能です。

当社では、ラボ用のデスクトップサイズから大型の実証装置まで、設置環境やお客様独自の安全仕様に配慮した設計・製作を行っておりますので、試験装置全般についてのお問い合わせなど、是非ともお気軽にご相談ください。

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