No.74「固体高分子形燃料電池用金属セパレータの腐食解析」

なぜいまこれが？

近年、固体高分子形燃料電池用セパレータの材料としてステンレス鋼の適用が検討されています。ステンレス鋼セパレータの腐食により溶出したクロム（Cr）、鉄（Fe）、ニッケル（Ni）が膜・電極接合体（Membrane Electrode Assembly：MEA）を汚染し、セル性能を低下させることが懸念されています。

これがポイント！

当社では、電子プローブマイクロアナライザー（EPMA）や蛍光X線分析（XRF）により、発電中にセパレータと接していたGDL全面を元素マッピングすることで、ステンレス鋼セパレータの腐食によりGDLに移着したCr、Fe、Niの分布状態を解析できます（図1）。これにより、溶出金属成分の濃度分布に加えて、セパレータ腐食の位置情報を得ることができます。

またこれ以外にも、各種分析により総合的に腐食解析をお手伝いいたします。お気軽にご相談下さい。