JFE-TEC News
No.74「PEM形水電解用金属部材の電気化学測定および接触抵抗評価」
JFE-TEC News No.74号 固体高分子形燃料電池・水電解特集号 記事一覧
No.74 固体高分子形燃料電池・水電解特集号
PEM形水電解用金属部材の電気化学測定および接触抵抗評価
Evaluation of Corrosion Resistance and Interfacial Contact Resistance as Metallic Components for Polymer Electrolyte Membrane Water Electrolysis
なぜいまこれが?
固体高分子形水電解(PEMWE)セパレータは、チタンなどの金属材料に導電性および耐食性を付与するための表面処理を施し使用されます。セパレータには、PEMWE環境における高い耐食性および隣接部材である多孔質輸送層(PTL)との低い接触抵抗を満たすことが求められるため、これら性能を簡便に評価できる手法が求められています。
これがポイント!
当社では、セパレータの適用性を簡便に評価する方法を提案いたします。セパレータ/PTL環境を模擬した定電位分極試験(図1)、セパレータ/ PTLの接触抵抗測定(図2)、ICP-MSによる溶出金属の定量分析(表1)および極低加速電圧走査電子顕微鏡(ULV-SEM)による表面観察(図3)を併用することでセパレータ候補材料の適用性を評価します。
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図1 模擬PEM形水電解アノード環境中における
Ti板の定電位分極試験結果 -
図2 定電位分極前後におけるPTLとの接触抵抗@2MPa
サンプル | Ti(未処理) | Au めっきTi(0.1μm) | Au めっきTi(0.3μm) |
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Ti 溶出量/μgL-1 | 4 | 2 | < 1 |
この他にも、部材の試作や水電解セル評価試験により部材に合わせた評価をご提案いたします。お気軽にご相談下さい。
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