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No.79「サンプリングモアレカメラによる遠隔変位計測」
JFE-TEC News No.79号 最近の計測装置特集号 記事一覧
No.79 最近の計測装置特集号
サンプリングモアレカメラによる遠隔変位計測
Remote Displacement Measurement Using Sampling Moire Camera
なぜいまこれが?
サンプリングモアレカメラを用いることで、各種構造物の微小変位を1台のカメラで多点同時に高速測定できます。遠隔・非接触で、橋梁などインフラ構造物やプレス機などの製造装置のモニタリングが可能となり、社会問題となっているインフラの老朽化対策、設備更新の効率化、装置不具合調査や実機装置での設計用データ取得など幅広い分野での応用が可能です。
これがポイント!
サンプリングカメラ(図1)による変位計測では、図2中に示すような格子シートを測定対象に設置して測定します。キャリブレーションの必要がなく、簡単な準備で微小変位を測定できます。2m遠方からの測定時、分解能0.002mmの測定が可能です(2mmピッチ格子シート使用)。
屋外において、約6.5m離れた位置から微小変位を測定した事例を図2に示します。歩道橋の上を人が通過した際の0.2mm程度の微小変位を測定いたしました。約20m離れた位置からの測定で、同等の変位測定が可能です。また、約1.2m離れた場所から万能試験機に取り付けた押し治具と試験機のヘッドの変位を測定・比較し、それらの変位の間に非常にわずかな差(約10μm)があることを実験により確認した事例もあります。本カメラを用いることで、様々な測定対象の微小変位を測定することが可能です。
当社では、サンプリングモアレカメラなどを用いた遠隔計測技術による受託測定を実施しています。お客様のニーズに合わせて、有効な計測手段のご提案が可能です。お気軽にご相談ください。
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