No.80「材料評価および溶接ソリューション技術」

我々の生活を基礎から支えるインフラ／大型構造物には、環境の変化や社会の成長と共により優れた特性と耐久性が求められています。そして、これを支えるのが材料開発とその製造技術です。建築、橋梁、造船などの大型構造物に適用される鋼材も大きく変化しつつあり、建築・橋梁分野では、高層・大型化を目的としたより強い鋼材の適用が、造船分野では、高強度化に加えて破壊じん性の向上が要求されています。
これらの構造物の製造における基礎となるのが材料評価および溶接・接合技術です。優れた構造材料の特性を生かすためには評価技術と溶接・接合技術の向上が必要不可欠であり、溶接部さらには構造物としての強度、疲労、破壊特性を正確に把握することがますます重要となっています。

当社では、鉄鋼材料の研究開発で培った高度な溶解、熱加工技術により、要求に応じた材料試作が可能です。さらに、溶接・接合では、CO₂、MAGといった一般的なガスシールドアーク溶接に加えて、サブマージアーク溶接、エレクトロガス溶接、エレクトロスラグ溶接といった高入熱溶接が可能です。建築分野では、各種の継手強度試験に加えて施工技量を認定するAW検定試験、造船・圧力容器分野では、各船級のCTOD試験、CT試験等の様々な形状の破壊じん性評価試験、輸送・産業機械分野では、微小素材から大型部品まで、種々の疲労試験に対応しています。アクチュエータの取外し設置可能な方向自在型の疲労試験を行うこともでき、実部材の繰返し応力への耐久性評価も実施可能です。プラント設備分野では、高温長時間強度の推定や許容引張応力算出などに必要なクリープ試験データを提供いたします。また、材料欠陥や製品の破損が発生した場合に必要な破損調査にも迅速に対応いたします。

長年にわたり様々な試験で培った評価解析技術を有しており、数多くの実績があります。
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