物理分析
加工ダメージを軽減するクライオ機能搭載FIB
クライオ機能搭載により、ダメージを受けやすい試料も高精度で加工と観察ができます。
クライオ機能搭載デュアルビームFIB装置の概要
走査電子顕微鏡(SEM)と集束イオンビーム(FIB)加工装置が一体化したことにより、数万倍で観察しながら電⼦顕微鏡(SEM,TEM,STEM)の試料作製を⾏うことができます。クライオ機能搭載により、ダメージを受けやすいポリマーや化合物半導体などの加⼯にも幅広く適⽤できるようになりました。
おもな特徴
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マイルド加工でダメージの少ない試料作製が可能
FIB 最低加速電圧:500V
SEM分解能:1.2nm(30kV), 3.4nm(1kV) -
クライオ機能によりダメージを抑えた加工が可能
最低凍結温度-192℃(液体窒素冷却ガス循環) -
豊富なオプション機能
トランスファーベッセル(大気非暴露)
3D-SEM(スライス&ビュー)
低真空SEMモード、環境SEMモード
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マイルド加工でダメージの少ない試料作製が可能
GaN系化合物半導体におけるクライオ機能付きFIB加工の効果
ダメージの⼊りやすい材料でも、冷却しながらFIB加⼯するとダメージを軽減することが可能です。クライオ機能を⽤い、冷却してFIB加⼯することにより、常温加⼯では全⾯に発⽣していたダメージが⾒られなくなり、GaN系化 合物半導体の積層構造がシャープに観察できることがわかります。
作業の流れ
JFE-TEC Newsバックナンバー
- No.34(2013年1月)クライオ機能を活用した電子顕微鏡観察用の試料作製技術 ~クライオミクロトーム/クライオイオンビーム加工技術~
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