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2020年09月01日
硫化物系全固体電池の試作・評価サ―ビスを開始
このたび当社は、次世代革新電池の一つとして注目されております硫化物系全固体電池の試作・評価サ―ビスを2020年8月より開始致しました。
当社電池試作・解析センター(千葉県千葉市)は、JFEスチール(株)スチール研究所 機能材料研究部の支援を得て、硫化物系全固体電池専用のグローブボックスを導入しました。これにより、当社では、圧粉成型法と塗工方式による硫化物系全固体電池の試作環境が整いました。今後は、硫化物系全固体電池の開発・試作における設計支援からプレ量産に至るまでの様々な課題に対し、総合的なソリューションをお客様に提案することが可能になりました。
当社は、お客様が求めるさまざまなソリューションを提供することを通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
硫化物系固体電解質の全固体電池について
近年、自動車の電動化が求められており、リチウムイオン二次電池(以下、「LIB」といいます)を適用した電気自動車が普及しています。電気自動車の一充電走行距離を伸ばすため、LIBの体積当たりのエネルギー密度を上げると、発炎・発火などの安全性を損なう懸念が考えられます。そこで、LIBの発火原因である電解液に代わって硫化物系固体電解質を用いた全固体電池の研究開発がグローバルに進展しており、硫化物系固体電解質の全固体電池の試作・評価のニーズが高まっています。
硫化物系全固体電池の作製環境
硫化物系固体電解質は、一般環境において、大気中の水分と反応し硫化水素(H2S)を発生します。そのため、硫化物系全固体電池を作製するためには、極低露点(-80℃)を維持できるグローブボックス環境が適しています。当社電池試作・解析センターが導入したグローブボックスは、この作業環境を実現いたします。
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