No.17「表面処理製品の耐久寿命評価(1)」

No.17
表面処理製品の耐久寿命評価(1)~めっき製品の耐久寿命評価~

表面処理製品は、基材(金属、樹脂)の表面にめっき、化成処理、有機塗装、無機被覆等の処理を施したもので、これらの表面処理は、基材に特殊な機能を付与するために実施されます。表面処理製品では、付与された機能が持続する耐久寿命の評価が機能評価とともに重要となります。今回は、自動車用、電機用、建材用および缶用めっき鋼板の耐久寿命評価について述べます。表に代表的なこれらのめっき製品のめっき種と主な機能を示します。

自動車用・電機用めっき鋼板

自動車用・電機用の亜鉛めっき鋼板は、合金化溶融亜鉛めっきや電気亜鉛めっきされた鋼板です。これらの鋼板は、塗装密着性や耐食性を高めるための化成処理とさらに電着塗装や上塗り塗装されて使用されます。それらの製品の耐久寿命は、塩水噴霧試験や使用環境を模擬した複合サイクル試験(塩水噴霧・乾燥・湿潤を繰り返す腐食試験)によって評価します。自動車の場合は、これらの試験による評価と実走行車の耐食性データとの相関関係に基づいて実使用時の耐久寿命を推定することができます。電機製品の場合も同様の手法で耐久寿命を評価します。また、電機製品の評価では、実使用条件を模擬したACTE試験*による評価も行われています。

建材用亜鉛系めっき鋼材

建材用のめっき鋼材には、溶融亜鉛めっき、溶融5%アルミ-亜鉛合金めっき、溶融55%アルミ-亜鉛合金めっきされたものがあります。これらの鋼材は、めっきまま、あるいはさらに化成処理、上塗り塗装されて使用されます。耐久寿命は塩水噴霧試験、人工酸性雨試験、複合サイクル試験などの腐食試験によって評価します。また、実使用時の耐食性データとの相関による耐久寿命の推定も可能です。

缶用めっき鋼板

缶用めっき鋼板は、錫めっきやクロムめっきされた鋼板です。この上に、化成処理とさらには塗装や樹脂被覆されて使用されます。その耐久寿命は、缶内容物での耐食性試験によって評価されます。

*Accelerated Corrosion Test for Electric Appliancies

表 めっき製品のめっき種と用途、主な機能
表 めっき製品のめっき種と用途、主な機能

EG:Electrogalvanized, GI:Galvanized, GA:Galvaanealed, GF:Galfan, GL:GalvalumeTP:Tin Plate, TFS:Tin Free Steel

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