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No.34「メタン発酵試験」
JFE-TEC News No.34号 クライオ機能を活用した電子顕微鏡観察用の試料作製技術 他 記事一覧
No.34 クライオ機能を活用した電子顕微鏡観察用の試料作製技術 他
メタン発酵試験~各種バイオマス原料のメタン発酵適用評価試験~
はじめに
メタン発酵は、利用されずに廃棄されているバイオマスの有効活用のひとつであり、(1)有機物からメタンガスとしてエネルギー回収ができる、(2)廃棄物の減容化ができる、(3)非燃焼方式で有害物質が発生しない等の利点を有しています。食品リサイクル法では、肥料化、飼料化、油脂化、油脂製品化とならびメタン化がリサイクル法の一つに指定されており、平成23年末時点で登録再生事業者の4%がメタン化を採用しており(出典:農林水産省、食品リサイクルの現状)、今後も増加が見込まれます。
試験装置および試験方法
図1にバッチ式試験装置を、図2に連続式試験装置を示します。一般的な試験方法としては、まずバッチ式試験装置にて発酵条件を変えた数水準の試験を行い、お客様の試料を用いたメタン発酵の最適条件を見出します。次に連続式試験装置にてその最適条件における連続試験を行い、メタン発酵処理の長期運転安定性を確認します。
図1 バッチ式試験装置(2L/基×4基)
図2 連続式試験装置(20L/基×2基)
発酵試料例
試験実績としては、下水濃縮汚泥、畜産廃棄物が多数ですが、茶粕、コーヒー粕等のように、そのものだけでは発酵利用し難い食品廃棄物を下水濃縮汚泥と混合してメタン発酵させる試験の実績等もございます。
おわりに
お客様のご希望の試料を用いて、(1)メタン発酵が可能であるかの見極め、(2)最適な発酵処理条件の選定を行います。お気軽にご連絡、ご相談ください。
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