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No.67「CCT試験中におけるin-situ観察」

No.67 知多ソリューション 特集号Vol.2

CCT試験中におけるin-situ観察
In-situ Observation During CCT Test

CCT試験は様々なモード(噴霧・乾燥・湿潤など)を繰り返すことで、腐食を促進させる試験方法です。一方で一度試験機にサンプルをセットした後は自動的に試験が進んでいくため、腐食がどのタイミングで発生したかや、定期的に観察したい部分がある際には試験機を一度止めて槽を空けて観察しなければならないという課題もありました。

なぜいまこれが?

近年の環境耐久性分野における腐食評価試験ニーズの高まりの中で、試験サンプルが腐食した・しないだけでなく、どのタイミングで腐食したか、試験サンプル内のどの部分から優先的に腐食したかなど、より細部までの情報が求められるようになってきています。

これがポイント!

そんなニーズの高まりを受け、CCT試験中でも槽を開けることなく内部を観察できる、「in-situ観察」を考案しました。これは、市販の内視鏡カメラを用いて自作した撮影装置ごと図1に示すように試験槽内に投入し、対象となる試験サンプルの目的部位に視野を合わせて、撮影する技術です。CCT試験中の湿潤モードは通常はレンズ表面に水滴が付着し、撮影対象サンプルの撮影が非常に困難ですが、この技術ではレンズ面にエアーを送り続けることで水滴の付着を防ぎ、湿潤モードでもクッキリと撮影(図2)できるようにしたのが特徴です。

また内視鏡ケーブルをPCに接続することで連続での動画撮影も可能であり、長期間の試験中でどのタイミングで腐食が発生したのかなどの観察に最適な技術となっています。内視鏡カメラの解像度や、撮影視野の広角・狭角などまだ改善の余地はある技術ですが、試験を中断することなく連続観察が出来る技術となっております。知多地区で稼働している9台(超大型1、大型1、中型5、小型2)のCCT試験機全てで実施可能ですので、CCT試験をお考えの際には是非お気軽にご相談ください。

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